時とともに老朽化しながらも、カフェは間もなく再オープン
劇中で主人公のジャスミンが掃除していた給水塔は、残念ながら老朽化で倒壊してしまったらしい。再建のため寄付を募っているなんて話も耳にしたが、最後に訪れた2019年の時点では以前のままだった。また無造作に放置された何台ものエアストリームのなかには、劇中で絵描きのルディが住んでいたものもあるのだろうか。
そしてモーテルは屋根も壁もボロボロの廃屋となっており、残念ながら2021年には取り壊され更地になっているとのこと。初訪問のときから「FOR SALE」の看板が立ってはいたものの、ビジネスとして成立させるのはちょっと難しいのかもしれない。
公開から37年の歳月が経過しており当時と同じ風景とはいわないが、周囲のロケーションを含め今も映画の雰囲気は十分に味わえるはずだ。
今回の記事を書くにあたりウェブサイトを見たところ、豪雨で大きなダメージを受けてしまったらしい。食事の提供もコロナ禍で休止しているようで、現在はお土産の販売のみと記載されている。ただし被害の大きかった屋根は修理を終え電話も復旧、2024年6月までの再オープンを目指しているという。私にとってもルート66で五指に入る思い出の場所、1日でも早い再興と末永い賑わいを願うばかりだ。
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