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「ミラノデザインウィーク」に登場したクルマたちを一挙公開! 一番人気の会場はズバリ「ポルシェ」でした【ユーコ伊太利通信】

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TEXT: 野口祐子(NOGUCHI Yuko)  PHOTO: 野口祐子(NOGUCHI Yuko)/Audi/BMW

日本メーカーもフォーリサローネに参加

ポルシェのコンセプトを体感

今回大人気だったのはポルシェのイベントで、展示会場の前には長い行列ができ、1時間ほど並んだ。会場に入ると目の前に巨大なネットが張られていて、ネットの上でくつろいでみよう、という体験型の企画だった。日常生活の中にゆったりとした時間を持ち、時には空を見ながら人生を考えよう、というのがポルシェのプロジェクト「The Art Dream」のコンセプトである「The Art of Dream」。中庭にはポルシェ「911L クーペ」が展示されていた。今回のポルシェイメージ戦略は大成功し、数々のメディアでランキング入りしている。

ランチアはカッシーナとコラボした限定車を発表

そして、やっぱりランチア! 2023年はフォーリサローネ期間中にカッシーナの店舗前でコンセプトカー、「Pu+Ra HPE」が発表されたが、2024年は市販車の「イプシロン」が高級家具ブランド「カッシーナ」とがコラボした限定車「イプシロン リミテッドエディション カッシーナ」を発表した。1906台限定生産となるが、すでに予想以上の予約が入っているという。これからのランチアの展開が楽しみだ。

レクサスは次世代モビリティの未来を表現

何年も前からミラノデザインウィークで発表しているレクサス。今年はトルトーナ地区の中心であるスーパースタジオ・ピューを会場にしていた。インスタレーションのタイトルは「Time」。時間をテーマに、次世代モビリティの未来を表現した。会場内は招待客のみの時間帯だったので入れず、外のアートガーデンでレクサスのマーヤン・ファン・オーベル氏作「8分20秒」を見学。レクサスが毎年ミラノデザインウィークに出展し続けることは日本人として嬉しく思う。日本のデザインリテラシーが向上することに期待したい。

イタリアで人気のクプラ

日本にはまだ輸入されていないが、イタリアで人気のクプラ(スペインのセアトから2018年に派生したスポーティな自動車ブランド)。ミラノ中央の若者が集まる地区に斬新なインテリアで存在感のあるクプラのショップがある。とくに若い層に人気があるブランドだ。今回はショップ前の広場に「DarkRebel」を展示した。シンプルな展示だが、ロケーションは最高。多くの人が立ち止まって見入っていた。

イタリアらしいカラーリングのガレージ・イタリア

そして、スフォルチェスコ城の中庭を歩いていたときにイタリアらしい鮮やかな白と赤のカラーリングのフィアット「500」を発見。聞くとガレージ・イタリアがデザインしたカラーリングという。屋内にはガレージ・イタリアにより製作された、オープンカーの「500 スピアッジーナ」の姿も! ガレージ・イタリアは、現在クライアントのイベント広告用のカラーリングを提供している。各ブランドをどのように表現していくか興味津々。

2025年も追いかけます

たまたま見つけた電気自動車のマイクロカー、「ミクロリーノ」が売り出し中だった。運転席が開閉する昔のBMW「イセッタ」を思い出す。このクルマが実際にミラノの街をミラノデザインウィークの場で走っている光景を見てみたい。

ほかにも2023年に上海で発表された中国のスーパーカー、VOYAH「i-Cozy」がミラノに上陸し、ドゥリーニ通りに展示されていた。中国もクルマに本腰を入れてきたことが窺える。これから(もうすでに?)自動車業界の景色がどんどん変わりそうだ。

また、ブガッティの家具「ブガッティ ホーム」の展示会場で見かけたブガッティ「ミストラル」は、豪華な場所に相応しい品格があった。

時間の関係上すべては回れなかったが、ランボルギーニ、ホンダ、スズキ、ヒョンデetc……とたくさんの自動車/バイクメーカーが登場した。今や、すべての境界線が消えつつある世の中。ここミラノデザインウィークの場で独自の世界観を展開し、人々に感動を与える自動車メーカーが増えることを願っている。2025年も追いかけます。

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  • 野口祐子(NOGUCHI Yuko)
  • 野口祐子(NOGUCHI Yuko)
  • イタリアに渡り、早30年。自動車も人間もモノもヴィンテージの世界にどっぷりハマり、面白そうな話を聞くたびに、アンテナがピクリと動き、日夜「物語」を求めて動き回っています。
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