当時物ナンバーを居住市内で発見するという奇跡
バイクのような解放感を楽しめ、かつアウトドアな雰囲気を持つクルマ。それがこの愛車を選んだ理由だった。インターネットの中古車サイトなどで探しはじめてしばらく経ったときに、居住市内のカーショップでこのクルマが販売されているのを発見した。
「お正月に見つけたので、お店が正月休み中やったんですよ。なので、休み明けに営業するのが待ち遠しくて、すぐに訪問して即決しました。僕らが青春時代に発売されたクルマやけど、その当時はこのクルマをそんなに見ていない気がするな。でも、それから時間が過ぎて、同じ市内で見つかったというのは、縁でしかないですよ」
この個体は、ご覧の通りレストアされており、しかも当時のナンバーのまま販売されていたのだそう。そのため、岡林さんが新しいオーナーになっても、そのナンバーを継続。偶然にも、当時のバモスホンダが古いナンバーのまま受け継がれることになったのだった。
「前のオーナーさんがしっかりと直してくれていたから、手に入れて2年が経ちますが、一度もトラブルは出てないです。楽しいからいろいろと乗り回しているんやけど、これを面倒見てくれているお店からは、“もったいないから乗り過ぎはあかん”って言われてますね。さすがに遠方は行かないけど、市内ではそれなりに乗っています。飾るためじゃなくて、乗るために買ったのでね」
ちなみに、ちょっと前にはスズキ「ジムニー」(SJ10型)も購入したそう。こちらは外装の鈑金修理が必要だが、2サイクルエンジンに興味があって入手したのだとか。生粋のバイク好きが選んだ昭和の旧車は、どこかアウトドアでワイルドなイメージが漂うクルマだった。岡林さんはこれらの愛車とともに、奥さまやお孫さんたちも乗せて旧軽自動車生活を楽しんでいるのだ。