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超ワイルドに変貌したトヨタ「クラウン クロスオーバー」は高級車なのか?「RS“ランドスケープ”」に輸入車ライターが乗ってみたら…

超ワイルドに変貌したトヨタ「クラウン クロスオーバー」は高級車なのか?「RS“ランドスケープ”」に輸入車ライターが乗ってみたら…

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi):走り/AMW竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:2024年4月に登場した特別仕様
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:最低地上高はスタンダード仕様のクラウン クロスオーバーより25mmリフトアップしている
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:赤いマッドガードが目を引く
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ナンバープレート脇のリアフォグランプは専用装備
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ボディカラーは特別設定色のブラック×アーバンカーキ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:4眼LEDヘッドランプはベース車と共通
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:従来のクラウンのイメージを覆すワイルドなデザインのホイール
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:GORI GORI BLACK塗装のオーバーフェンダーモール
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:前後ともに245/60R18オールテレインタイヤを履く
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ドアミラー
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ウエストラインより上はクーペライクな優美なラインを描く
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:リアのトヨタマークはブラックアウト
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:テールランプの脇にもトヨタの空力へのこだわりがうかがえる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:王冠マークが刻印されたトーイングヒッチ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:フロント側のフロア下は小さなフィンが配され、空力性能をうかがわせる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:こちらはリア側のフロア下
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:最高出力272ps/最大トルク460Nmを発生する直列4気筒2.4Lターボエンジンと前後のモーターによるハイブリッド
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:エンジンフードの裏面も遮音に配慮されている
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:給油口は左のリアフェンダーに配置
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:インテリアは特別設定内装色 ブラックラスターで仕上げられる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ドアパネル
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ドアハンドル
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ドアパネルのスイッチ類
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:インテリア各所にはゴールドの挿し色
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ステアリング右側にはACC関連のスイッチが集約
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ステアリング左側にはメニュー操作関連のスイッチ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:パドルシフトも備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:パドルシフトも備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:パドルシフトも備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:スタートスイッチはステアリングの左側
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ステアリングの右側にはODO/TRIPのスイッチ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ダッシュボード右端にオートハイビームなどのスイッチ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ダッシュ右端の中央部にETCとリッドのオープナー
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:アクセルペダルはオルガン式
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:デジタルメーターはいくつものパターンを選択可能
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:デジタルメーターはいくつものパターンを選択可能
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:カラーヘッドアップディスプレイ	も標準装備
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:空調の操作は物理スイッチ
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:インフォテインメントのメニュー画面
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:音声操作も可能
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:音声認識はかなり賢くなっている
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:音声入力からナビへと移行可能
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:左側にはLANDSCAPEの専用マークがレーザー刻印される
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:センターコンソール前方にはスマホ用の非接触充電が備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:USBタイプCの端子が備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:シフトセレクターは近年のトヨタおなじみのスタイル
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ドリンクホルダー
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:本革シートはホールド性と快適性が両立された上質な仕立て
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:リアシートはこの特別仕様のみ、60:40分割可倒式となっている
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:後席の中央部を倒すとドリンクホルダー
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:後席のエアコン吹き出し口にUSBタイプC端子
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:後席の中央部には100V/1500Wコンセントも備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:後席の中央部には100V/1500Wコンセントも備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:トランクの容量は450L
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ラゲッジルームにも100V/1500Wコンセントが備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:ラゲッジルームにも100V/1500Wコンセントが備わる
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:全幅はスタンダード仕様より+40mmの1880mm
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:25mmもリフトアップされた足まわりは、舗装路でのハンドリングには影響を及ぼすかと思いきや、少なくとも首都高のカーブを常識の範囲内のスピードで走らせている限りは破綻の気配すら感じさせない
  • トヨタ クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”:もとよりSUV的な雰囲気を醸し出していたクラウン クロスオーバーに、さらなるアウトドアテイストが与えられている
  • 2024年4月4日にトヨタが発表した特別仕様、クラウン クロスオーバー RS“ランドスケープ”

爽快感にあふれるクラウンなんて、想像もしていなかったのに……

2024年4月にトヨタが「クラウン クロスオーバー」の一部改良と同時に発表したオフロード風味の特別仕様車、「RS“ランドスケープ”」。元インポーターの社員で、ライターとしてもこれまでずっと輸入車畑で国産車にはあまり縁のなかった武田公実氏は、じつは新型クラウンに乗ることさえも初めてだったそうですが、そのできばえと実力には驚きを禁じ得なかったそうです。海外ラグジュアリーカーのスペシャリストの視点からレポートします。

洗練を重ねたハイブリッドは、走りの面でも魅力的

2022年のデビューから2年近くの時を経て、今や街中でもすっかり馴染んだ感のあるトヨタ「クラウン クロスオーバー」ながら、初めて「RS“ランドスケープ”」と対面した時には、いささか気おされてしまった。

「RAV4」などと同じ、「ブラック×アーバンカーキ」の専用ボディカラーや「GORI GORI BLACK」塗装が施されたオーバーフェンダー。さらには鮮やかな赤のマッドガードなどでカスタマイズされたことで、もとよりSUV的な雰囲気を醸し出していたクラウン クロスオーバーに、さらなるアウトドアテイストが与えられているのだが、根っからのインドア派である筆者には、かなりの強敵と映ってしまったのだ。

それでも気を取り直してキャビンに乗り込み、まずは住宅街の狭い道をゆっくりと走らせてみると、このアグレッシブな見た目からは想像もできなかったほどに見切りが良く、全長4930mm×全幅1880mm×全高1565mmという大柄な車体のわりには、とても走らせやすいことに気がつく。

そのうえ、発進時から電動モーターのトルクデマンドがとてもナチュラルで、しかも穏やかなのに力強く「スーッ……」と動き出す。走り出したのちも、電動走行領域とエンジン始動の切り替えは驚くほどにスムーズで、さすが初代「プリウス」以来、30年近くにもわたってストロングハイブリッドに取り組んできたトヨタと感心させられてしまう。

そして高速道路に進入し、ゲートを抜けてアクセルペダルを踏み込むと、「あれ……?」とつぶやきたくなるほどに爽快な加速感を披露する。

RS“ランドスケープ”を含む、新型クラウンの各高性能モデルに搭載される「デュアルブーストハイブリッドシステム」は、最高出力272ps/最大トルク460Nmを発生する直列4気筒2.4Lターボエンジンに、フロントに82.9ps/292Nm、リアに80.2ps/169Nmのパワーとトルクを発生する電動モーターを組み合わせる。これらを合算したシステム最高出力は349psもあるのだから、たとえ車両重量が1910kgというかなりの重量級であっても、速いのは当然だろう。

また、一般道でのスムーズかつナチュラルなトルク感はスピードが上がっても変わることなく、スロットル操作に応じて車体全身で気持ちよくレスポンスしてくれる。

唯一、個人的に残念と思われたのは、直列4気筒エンジンのサウンドに色気のたぐいをあまり感じられないことだが、これは4気筒のガソリンエンジンを基幹とするパワートレインを持つクルマであれば、メルセデス・ベンツでもBMWでも大差のないこと。

ICEの発するサウンドを「騒音」として制限しようとする現代においては、一定のところで線引きせざるを得ないのだろう。

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