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熊本の漁港に「コスモスポーツ」や「ハコスカ」などが大集合! 地域活性化を目的として行われる「オールドカーフェスティバルinみすみ2023」とは

三角東港広場での開催のため、展示車のすぐ隣は海。船とともにクラシックカーが並ぶ姿が、このイベントの特徴

漁港で開催される町おこしイベント

日本の各地では、1年を通してさまざまな町おこしイベントが開催されています。熊本県宇城市三角町では、「昭和のクルマと共に、昭和のノスタルジックな1日を楽しみましょう!」というテーマのもと、「第8回オールドカーフェスティバルinみすみ2023」を開催。地元の人だけでなく他エリアからの来場者にも愛されるイベントの秘訣とは?

子どもからお年寄りまで盛り上がるクラシックカーイベント

JR三角線(あまくさみすみ線)の三角駅を降りた目の前が、会場となる三角東港広場だった。真っ先に目に飛び込んできたのは、巻貝のようないでたちで佇む、海のピラミッドと呼ばれる三角港2号待合所。そして、その真横の芝生の広場には、巨大な「くまモン」が来場者をお出迎えしていた。

今回訪れた「第8回オールドカーフェスティバルinみすみ2023」は、熊本県宇城市三角町の地域活性化を目指して、「クラシックカーとともに昭和の日を楽しもう」という試みで2013年よりスタート。第8回目は、本来であれば昭和の日にちなんで2023年4月29日の開催を予定していたが、荒天により11月19日に順延しての開催となったのだ。

主催は、地元有志によるオールドカーフェスティバルinみすみ実行委員会によるもの。車両の展示だけではなく、NPO法人スーパーウイングスによるデモ飛行、地元の婦人会や商工会、各飲食店が参加し、地元の食材を使った料理や自慢の特産品を提供するケータリングなどが振る舞われた。同じく会場横の鮮魚店協力による魚の掴み取り大会も。ソラシドエアとヤマト運輸も出展した。

メインステージでは地元の三角小学校吹奏楽部の演奏、当イベントでは定番となっている長渕つもりショーなど、1日を通して来場者が楽しめる内容となっているのが印象的だった。

国産旧車を中心に各国のクラシックカーが楽しめる

この第8回開催分は順延開催ということもあり、常連さんによると通常時よりも参加台数は少なめだったそうだ。しかし、1桁ナンバーのまま大切にされてきたであろう車両や、本州最南端の鹿児島から参加された方など、九州の各地からいろいろな車両が集まっていたのが印象的だった。

展示車両はクラシックカーだけに留まらず、ヤンマーアグリジャパンの協力によるトラクターなどの最新の働くクルマから、地元有志による消防車や救急車などの現場でバリバリ働くクルマも登場。乗り物という広い括りのなかで古き良き懐かしい車両から、普段は注目されなくても、日常生活に密着した生活に欠かすことのできない乗り物が一堂に並んでいた。

このイベントは地域活性化を目的として地元からの参加者はもちろん、来場者に対してこの宇城市三角町という土地を知って、楽しんでもらえるよう努力していることを実感。

運営も実行委員会だけではなく、地元の宇土高校の学生ボランティアとともに作り上げる、正真正銘の地域密着型イベントだった。2024年4月14日には第9回が開催され、次回はいよいよ記念すべき10回目の開催を迎える。実行委員会より正式な告知が出るまで、お楽しみに!

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