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三菱「コルトギャランGTO」は青春時代に戻れるタイムマシーン! グレード違いの「GS-R」を購入し「MR」仕様に変更中です

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:フロントは、ヘッドライトカバーとグリルが分かれているMR用へと変更
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:チンスポイラーはご自身で装着されたそうだが、外観が引き締まってよりスポーティな印象に
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:当時の最新かつ人気のディテール、ロングノーズ&ショートデッキ。「ヒップアップクーペ」と表現した立ち上がりの強いダックテールは、日本車として純正初採用のデザインだった
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:リアテールも角4灯のMR用に変更。リアゲートを開けるとじつは独立したトランクルームが存在するのが「コルトギャランGTO」の特徴。なので、ハッチバック「風」というのが正式なスタイルだ
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:エンブレムは本来のグレードであるGS-Rを残し、MR仕様車であることを主張している
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:こちらが缶スプレーを使って自分で仕上げたレーシングストライプ。一部ラインの太さが違ってしまったそうで、よく目を凝らすとカッティングシートでリカバーされているが、注視しないと分からないレベルだった
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:大工の息子さんによる力作、かんな仕上げの木製ボンネットダクト。もちろんダミーなのでフードは開口されていないが、素晴らしい完成度
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:ホイールはSSRのスターフォーミュラ。シャープな6本星形スポークデザインの希少品。オーバーフェンダーはGS-Rの純正装備品だったが、そのまま活用することでより勇ましいMRルックに完成した
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:現代の車両では見ることのないハードトップスタイル。この繊細さと開放感こそ、この時代の車両の魅力のひとつ
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:内装は基本的に当時のままで活用されている
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:こちらが19歳当時所有していたMRに、実際に装着していたエンジンヘッドカバー。三菱車として初のDOHCを搭載し、MR専用に開発された4G32型サターンAIIIエンジンで、排気量1600cc、最高出力125ps/6800rpm、最大トルク14.5kgm/5000rpmを発生した
  • 1972年式三菱「コルトギャランGTO GS-R」とオーナーの山本忠幸さん
  • 三菱 コルトギャランGTO GS-R:フロントの変更とチンスポ装着により、かなりスポーティな印象に変貌している

19歳当時の愛車にもう1度乗りたい!

青春時代を一緒にすごした愛車と同じクルマに再び乗りたいと考え、その一心から入手したのが三菱「コルトギャランGTO GS-R」だったという山本忠幸さん。もともと19歳の時に乗っていたのは「コルトギャランGTO MR」だったそうですが、なぜこのクルマを所有することになったのでしょうか。

排ガス規制により2年弱の短命で終了したMRが憧れだった

1970年10月、三菱は「コルトギャラン」をベースにしたハードトップクーペとして、「コルトギャランGTO」を発売。ここにご紹介する山本忠幸さんは、19歳の時の愛車が「コルトギャランGTO MR」だったそうだ。総生産台数835台という希少車だったが、結婚し家族が増えたことでその愛車とお別れすることに。しかし、あるタイミングをきっかけに「MR」が欲しい病が再燃。そして、子育てがひと区切りした時にいざ購入を検討したものの高額のために断念。それでも、諦めきれずに入手した個体が「GS-R」だったののだ。

グレード違いの仕様変更は、昔からの常套手段

山本さんの現在の愛車は、約6年前に入手した三菱「コルトギャランGTO GS-R」となる。MRは、当時のライバル車であるトヨタ「セリカ」に対抗するために三菱ワークスが参戦していた、フォーミュラーカーのエンジンをベースとしたDOHC採用の4G32型を搭載。一方のGS-RはSOHCで、前後の意匠なども大きく異なるもの。山本さんにとっての青春の思い出はMRだったので、仕様変更を敢行したそうだ。

「当時の愛車は白だったのですが、今回手に入れたGS-Rはこのオレンジでした。もともとはホワイトだったようですがこれが欲しい色だったので、東京で販売されていたこの個体を、実車確認もせずに購入したのです。そして、すぐにMRをイメージして黒いストライプを施しました。塗料は缶スプレーで自家塗装です。最初は勇気がいりましたが、一気に塗りました(笑)」

作業場は屋外駐車場。勢いが大切で、塗装の所要時間は約2時間。19歳当時の思い出とさらなる憧れを再現するため、度胸一発で31年の空白の時間を染め上げたのだ。

ちなみに、MR特有のボンネットフードも後付けである。本物のパーツはひとつしか入手できていなかったため、現在装着しているのは木製! 大工をしている息子さんに頼んで、かんなで削ってもらったという逸品だ。

「本物がなかなか手に入らないんですよ(苦笑)。取り付けは裏側からネジ止めしていますが、本物も同様なのでそれでいいかなと。とにかく外観だけでもMRに近づけたかったので、グリルを含むヘッドライトまわり、テールランプも交換済みです」

しかし、リアのエンブレムだけは「GS-R」のまま。エンジン含め完全なMR仕様ではないため、ここは変更しないのが山本さんのこだわりだった。

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