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「NSX」とともに世間をザワつかせたホンダ「NR750」が約1080万円で落札! 総生産台数は322台の割に格安だった理由とは

「NSX」とともに世間をザワつかせたホンダ「NR750」が約1080万円で落札! 総生産台数は322台の割に格安だった理由とは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

コレクターズアイテムとして私蔵される個体が多い

そもそも生産台数はトータルで322台との説もあるほど極端に少ないものの、以前であれば、ごくたまに中古車として流通しているのを目にしたし、ネットオークションにも出品されていたこともある。ただ、ここの10年ほどは他のヴィンテージモデル同様にコレクターズアイテムとして私蔵される個体が多く、めったにお目にかかることはなかった。それゆえニュースで突然車名が出てきたときは驚いたわけだ。

さらに先ごろRMサザビーズのオークションに出品されて世界を驚かせた。出どころはカナダのトロントにあったデア・トゥ・ドリーム・ガレージというコレクション。ここに収蔵されるまで経緯は不明とのことだが、ガレージではメンテナンスピットも備えていたことから、コンディションがかなりいい状態だという。デア・トゥ・ドリーム・ガレージはコレクションをRMサザビーズで順に売却していて、2024年には完了したとのことで、NRは最後までガレージ保管されていたということになる。

推定落札価格、つまりエスティメートは8万ドルから10万ドルとしたものの、実際の落札価格は6万9600ドル(邦貨換算約1080万円)と下まわった価格にとどまった。これは以前、国内で売りに出された価格と同等もしくは低いぐらいで、ホンダの最高峰マシンとしては予想外のもの。メンテナンスの難しさやパーツの供給状態などが影響したのだろうか。いずれにしても、極上のCB750FourやZ1/2が1000万円程度するわけで、それ以上の希少な伝説のモデルが約1000万円で落札できたのはラッキーといえるだろう。

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