R31型スカイラインワゴンに乗りつつTE47型を探す日々
TE47型トレノを所有するほどなので、金子さん自身もかなりのクルマ好きであることは想像できる。過去や現在の所有歴を伺うと、じつは日産「スカイライン」の7代目R31型のワゴンが大好きで複数台乗り続け、今でもウッドワゴンを所有しているというマニアであることも発覚。それ以外にも、ホンダ「N360」や修理待機中のトヨタ「セリカ リフトバック」なども所有しているそうだ。
しかし、TE47型トレノに乗りたいという思いはずっと拭い去ることはできず、この個体を13年前に入手したのだった。
「インターネットなどを使って、何年も探し続けました。しかも、ホワイトが欲しいと色指定していたため、なかなか見つかりませんでした。この車両はもともと関東にあり、長崎までやって来たのです」
足まわりや外装類は自分好みにカスタム
入手後はエンジンルーム内を塗装したり、アンダー部分を補修しつつ、足まわりや外装類は自分好みに変更。フロントスポイラーは、所有していたTE27用リアスポイラーを上下逆にして、長さをカットして調整し装着。リアスポイラーは、当時から定番化していたB310型「サニー」用リアスポイラーを流用。他にもダッシュボード上のマットはTE37用、追加メーターなどを装着と各部をモディファイしている。
「このイベントで十数年ぶりに同じTE47乗りに会うことができました。それぐらい現存車両が少ないので、基本は車庫保管でイベントなどの特別な時にしか乗りません。そして走らせるときは、内装は破らないように優しく扱い、外装はぶつけないように最大限気を付ける。それを意識して楽しんでいます!」
希少車を維持する、ということは情熱だけでは済まされない。金子さんの、傷つけない、ぶつけない精神は、全国の旧車乗りの共通意見なのは間違いないだろう。