誰でもできる燃費節約とは
燃費節約を意識した運転のほかに、だれでも今すぐにできる燃費節約をお教えしよう。ラゲッジに詰めっぱなしにした荷物やタイヤの空気圧など、ちょっとしたことで効率よく燃費を良くすることが可能だ。
エアコンは25度に
カルソニックカンセイ(現マレリ)が、最も効率のいいオートエアコンの設定温度は日本車25℃、欧州車は22℃と発表。真夏でもこれを目安に、エアコンは「オート」で設定するのがオススメ。またエアコンのフィルターを定期的に交換し、エバポレーターを洗浄することも忘れずに。
アイドリングを減らす
アイドリングストップは、燃費向上に役立つ技術(5秒以内の再始動では効果がない!?)。ちなみに普通自動車がアイドリング時に消費する燃料の量は10分間あたり140ccといわれている。暖機運転や荷物の積み卸し、待ち合わせなどのアイドリングは極力減らして、エンジンをかけたらすぐに発進。暖機運転ではなく暖気走行を。真夏でも、窓を全開に開け、エアコンをオンにしたまま走り出した方が、車内の熱気が抜けてより早く涼しくなるはずだ。
タイヤの空気圧の適正化
タイヤの空気圧は「自然空気漏れ」で、1カ月月で5%ほど抜けてしまう。自転車に乗ればわかるが、空気圧が不十分なタイヤは、転がり抵抗が大きくペダルが重い……。クルマも同じで、タイヤの空気圧が低いと燃費も悪い。適正値より50kPa低いと、市街地で2%、郊外で4%燃費が悪化すると言われている。タイヤの空気圧は、月に一度の点検・調整が基本だが、少々ズボラな人、燃費を気にする人は、自動車メーカー指定空気圧より20〜30kPa高めに調整しておくといいだろう。
不要な荷物を降ろして、クルマを少しでも軽くする
重たいクルマは燃費が悪い。乗用車で100kgの荷物を積むと、約3%燃費が悪くなるので、滅多に使わないアイテム、レジャーグッズなどは積極的に降ろして、少しでも身軽に走れるように気を配ろう。
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以上のように、エコドライブは数%の燃費向上術の積み重ね。面倒くさがらずに、とりあえずできることからはじめてみよう。