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クルマのボディ保護は「貼る」から「塗る」へ!? 簡単に剝がせる「SPPF」はスポーツカーから旧車まで人気になる予感大です

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • カラーチェンジならラバーディップ、ボディ同色の保護フィルムならSPPF。目的に合わせてふたつのメニューを上手に使い分けよう
  • 仙台の「ケイズベンチ」にて。サーキットを走る車両だけにボンネットは飛び石を受けやすい。転ばぬ先の杖でSPPFを施工してみた
  • まずは塗料を調合。従来のプロテクションフィルムが「接着」なのに対し、塗料を使うSPPFは「吸着」で、メカニズムはまったく異なる
  • 続いてシンナーを混ぜて攪拌。純正のクリア塗膜が厚さ約0.05mmなのに対し、SPPFは3層で0.16~0.23mmと比較にならないほど厚い
  • 調合を終えたら塗装しては乾燥させての作業を繰り返す。弾力性がある皮膜を薄く何層も重ねることで防護力を高めていくシステムだ
  • ノーマルっぽく同色のままボディを保護するならSPPF、カラーチェンジで雰囲気を大きく変えたい人にはラバーディップがオススメ
  • ボディ全体に塗ることもできるが、とくに飛び石などで傷付きやすい前まわり(バンパー/ボンネット/フェンダー)だけでも効果大だ
  • 飛び石による被害を受けやすいのはサーキットだけじゃない。高速道路を頻繁に使って移動する人からの問い合わせも多くあるとのこと
  • SPPFとラバーディップの特性に魅力を感じ、いち早く導入に踏み切ったケイズベンチ。ボディワークのことなら何でも相談してみよう
  • 重ね塗りする途中で乾燥した塗装面を触らせてもらった。弾力を感じる手触りはゴムそのもので、SPPFの持つ強い保護力がよく分かる
  • 施工した上からのボディコーティングや、ポリッシャーによる研磨も可能。一般的な塗装面と同じように扱えるのも大きなメリットだ
  • SPPFにしろラバーディップにしろ、キレイに剥がせるのは大きな魅力だ。まさに新しい時代のボディプロテクションといえるだろう

塗って剥がせる塗料&プロテクションフィルム

どんなにクルマを大事に扱っていても、道を走っていれば飛び石などでボディにダメージを受けてしまいます。従来のプロテクションフィルムでは、切れ目や継ぎ目が気になるのは仕方ないところでした。そこで最近注目を集めているのが、塗って剥がせるプロテクションフィルム「SPPF」です。どんなものなのか、その概要と実際の施工現場を解説します。

施工後は通常の塗装と同様に扱えて、剥がすのは簡単

2024年4月27~28日に夢メッセみやぎで開催された東北カスタムカーショー2024。思い入れある愛車を日ごろから使いたいけど、飛び石などによる傷が付くのは嫌だ。そんなクルマ好きが熱い視線を送った「ラバーディップ&SPPF」のブースでは、施工店による作品というべき日産「GT-R」やポルシェがズラリと並び、来場者がスタッフの解説を真剣な表情で聞き入っていた。

ラバーディップとはゴムのような弾力性を持つ塗料で、80以上もある基本色に加えそれぞれを調合し、自分だけのオリジナルカラーを作ることが可能。最大のメリットは剥離材を使わずに剥がせる点で、通常の全塗装よりも気軽にカラーチェンジを楽しめるのだ。ラッピングと比べても継ぎ目がなく糊も残らないなど、数多くのアドバンテージを有しているのも注目を集める理由だ。

もうひとつのSPPFは「スプレー・ペイント・プロテクション・フィルム」の略で、ひと言で説明するとスプレーガンでボディに吹き付けるタイプの透明保護塗料だ。重ね塗りした皮膜が保護フィルムの役割を果たすことで、飛び石や小枝の傷からボディをしっかりとガード。ラバーディップと同じく簡単に剥がせる特性を持ち、糊が残らないことや継ぎ目がないことも共通している。

そして環境によって多少は前後するが耐久性は3~5年と長く、UVカットで紫外線から守ってくれるのも大きなメリットだろう。さらにコーティングや磨きも一般の塗装と変わらずできるという、一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなる魔法の塗料といっていい。

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