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STI名物「ニュルカレー」に久保凛太郎選手が参戦! 2024年ニュル24耐バージョンの作り方を解説します【みどり独乙通信】

見習って細かく材料を刻む久保凛太郎選手

STI×ニュルといえば、カレーというくらいファンにはおなじみ

ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材する池ノ内みどりさん。2024年もライフワークとなっているニュルブルクリンク24時間レースを取材しました。決勝レースの夜中、スバル/STIチームの恒例となっているのが、カレーの夜食。2024年もチームクルーに振る舞われました。ドライバーやメカニックたちを魅了する、カレーの味の秘密とは?

ドライバーもカレー作りをサポート!

STIチームのみなさんが毎年楽しみしていることで有名な深夜のカレータイム。おいしいカレーを毎年作るのはSTIの看板娘(?)こと広報宣伝部の篠﨑女史は、給食のような大鍋カレーを取り出して、手早く作り始めました。

用意するモノは定番の人参、じゃがいも、玉ねぎ、そしてグリルされたチキン。そして日本から持参したお米(ななつぼし)と、カレールーはみんな大好きバーモントカレーの辛口と中辛が机の上に揃って準備万端です。

グリルされたチキンを使うのは、慌ただしい24時間レースの最中の調理時間を短縮する目的と、グリルされていることでチキンの脂が凝縮されてコクが出るのだそうです。

人参を切って、ジャガイモを切って……主婦でもある篠﨑女史はさすがにお料理もテキパキされています。そこへ久保凛太郎選手が休憩からチームテントへ戻って来られました。助っ人登場!? しばらく、篠﨑女史の手さばきをじ~っと眺めていましたが、自主的にチームのみなさんのお手伝いを買って出られました(笑)。

レーシングドライバーがお料理? ちょっと想像がつきませんが、あれれ? 予想に反して意外と手さばきが良いではありませんか。普段から奥サマのお手伝いをされている証拠でしょうか?(笑)。さすがに篠﨑女史のように小さく切るのは難しそうでしたが。久保凛太郎選手に得意料理を聞いてみると……「お茶漬け!」と元気のよいお返事(笑)。

なんだか昭和感たっぷりの炊飯器にはデカデカとSTIのロゴ入り! ある意味、ファンの方にはたまらないレア感でしょうか。

現地のサポートスタッフも楽しみにしていた

カレーの準備をする間、チームスタッフのダニーさんの息子さんも興味津々。小学校2年生の彼は、こんなに遅くまで起きていることは普段ないとのことですが、「カレーができあがるまで絶対に寝ないんだ!」と元気いっぱい、となりで調理を見守ります。

カレーができるまでの間、マルチタレント篠﨑女史はここでも才能を発揮。ドイツ人小学生の手遊びをひと通りマスターしたあとは、日本のアルプス一万尺を一緒に楽しんでいました。篠﨑女史が今もそれを全部覚えておられたのもビックリです。

肝心の決勝レースは、ナイトセッションが濃霧で23時15分にレッドフラッグが振られ、翌朝7時まで中断と発表に。その間、車両整備をするチームの方やドライバーは、カレーが待ちきれないようでホテルに休憩しに行く前に絶対食べたいと居残り。わざわざ残った甲斐があったのか、めちゃくちゃおいしそうに深夜のニュルカレーを頬張っていました(笑)。

STIのニュルカレーのおいしさは、なんといっても篠﨑女史と久保凛太郎選手のたっぷりの愛情も一緒にじっくり煮込まれたからに違いありません。レッドフラッグでのレース中断はとても残念でしたが、これも安全を優先するニュルだからのこと。チームのみなさんはしっかりとおいしいニュルカレーを食べて、また翌朝からの仕事に備えていたのでした。

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