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「エンツォ フェラーリ」専用の新タイヤをピレリが発表! 見た目クラシック、中身は最新テクノロジーの歴代スペチアーレ専用タイヤを開発する理由とは

「エンツォ フェラーリ」専用の新タイヤをピレリが発表! 見た目クラシック、中身は最新テクノロジーの歴代スペチアーレ専用タイヤを開発する理由とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Ferrari N.V.

  • 左からエンツォ フェラーリ、F50、F40
  • フェラーリ エンツォ フェラーリ:2002年から2004年にかけて生産された
  • フェラーリ エンツォ フェラーリ:フェラーリ創業55周年を記念して発表された
  • 新しいPゼロ コルサ システムタイヤは、これまでエンツォ フェラーリに純正装着されてきたオリジナルと同じサイズを用意する
  • 新しいPゼロ コルサ システムタイヤは、サイズと扁平率はオリジナルに忠実ながら、最新の素材、コンパウンド、テクノロジーを採用する
  • フェラーリ F40:3L V型8気筒に2基のIHI(石川島播磨重工)製ターボを組み合わせる
  • フェラーリ F40:最高速は324km/hを記録する
  • フェラーリ F40:フェラーリ創立40周年を記念して1987年7月に発表された
  • フェラーリ F40:生産終了までに1311台が製造された
  • フェラーリ F40:ピレリ「Pゼロ」タイヤを標準指定した、最初のハイパフォーマンスカーだった
  • フェラーリ F50 :ここ数年では5億円以上の取引価格が通例となっている
  • フェラーリ F50 :サスペンションにはプッシュロッド式ショックアブソーバーが採用された
  • フェラーリ F50 :1995年のジュネーブモーターショーでマラネッロの会社創立50周年を記念して発表された
  • フェラーリ F50 :F40の登場から8年後の1995年、フェラーの創立50周年を記念して発表された
  • フェラーリ GTO:1984年のジュネーブ国際モーター ョーで発表された
  • フェラーリ GTO:生産終了までに272台が製造された
  • フェラーリ GTO:縦置きのV8ツインターボを搭載した最初のフェラーリ
  • 2024年6月4日にフェラーリ本社はピレリ社が新たに開発した「エンツォ フェラーリ」専用タイヤを承認した
  • フェラーリ エンツォ フェラーリ:6L V12エンジンが搭載される

ピレリがエンツォ用タイヤの開発完了! 288GTO用もまもなく?

スーパーカーやハイパーカーのタイヤは、それぞれモデルが登場した時代における世界最新鋭にして最高峰のものが採用されます。それゆえに「クラシック」と呼ばれる時期になると、装着できるタイヤの供給体制に不安が生じてくることもあり得えますが、2024年6月4日にフェラーリ本社はピレリ社が新たに開発した「エンツォ フェラーリ」専用タイヤを承認しました。また、フェラーリ製「スペチアーレ」創成期のモデル用のタイヤについても言及しました。

見た目はクラシック、だけどテクノロジーは最新のもの

先ごろ、フェラーリ「エンツォ フェラーリ」専用として開発されたピレリの新型タイヤのテストが、2024年6月4日にフェラーリ本社のテストコース「ピスタ・ディ・フィオラーノ(フィオラーノ・サーキット)」にて終了した。

この新生「Pゼロ コルサ システム」タイヤは、これまでエンツォ フェラーリに純正装着されてきたオリジナルと同じく245/35R19(フロント)と345/35R19(リア)が用意されており、アクアプレーニングに対抗するために設計された2つの異なる方向と非対称のトレッドパターンを備えている。サイズと扁平率はオリジナルに忠実ながら、最新の素材、コンパウンド、テクノロジーを採用し、最新のタイヤと同等のグリップ、パフォーマンス、安全性を実現したという。

またフェラーリ本社では、ピレリがすでに「F40」と「F50」のアフターマーケット製品として提供している「コレツィオーネ」シリーズの「Pゼロ」および「Pゼロ コルサ システム」タイヤの使用も正式に承認したという。

1987年に発表されたF40は、ピレリ「Pゼロ」タイヤを標準指定した、最初のハイパフォーマンスカーだった。サイズは245/40R17(フロント)と335/35R17(リア)とされていたが、こちらもオリジナルサイズで、サイドウォールのレタリングもオリジナルに合わせて変更された最新バージョンが、F40のために用意されている。

さらに、1995年にデビューしたF50用の「Pゼロ コルサ システム コレツィオーネ」タイヤについても、フィオラーノにてあらためて開発テストが行われたとのことである。

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