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まるで「One-77」の弟分! アストンマーティン「ヴァンテージ」は155馬力もアップするマイナーチェンジで「汗臭さ」がなくなった!?

まるで「One-77」の弟分! アストンマーティン「ヴァンテージ」は155馬力もアップするマイナーチェンジで「汗臭さ」がなくなった!?

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: Aston Martin Japan

  • アストンマーティン ヴァンテージ:2024年2月にマイナーチェンジした2シーターFRスポーツ。日本での車両本体価格は2690万円(消費税込)からとなる
  • アストンマーティン ヴァンテージ:両側に冷却用インテークを備え、開口部も広がったグリルを装着。一体型スプリッターや30mm拡幅されたボディなどと合わせ、よりシャープなデザインに
  • アストンマーティン ヴァンテージ:サイドベントと大径クワッド・エキゾーストテールパイプを組み込んだリアバンパーもより幅広に
  • アストンマーティン ヴァンテージ:新しいデザインのマトリックスLEDヘッドライトを装備
  • アストンマーティン ヴァンテージ:エンジン性能の向上に合わせ冷却システムも再設計、低温ラジエターやメインラジエターに2機の補助クーラーが追加されている
  • アストンマーティン ヴァンテージ:2017年に登場した4代目から採用するメルセデスAMG製の4L V8ツインターボは、最高出力665ps/最大トルク800Nmと、115ps/115Nmの向上を果たした
  • アストンマーティン ヴァンテージ:ATC(アジャスタブル・トラクション・コントロール)を採用、トラクション量をレベル1から8の間(デフォルトは5)で調整できる
  • アストンマーティン ヴァンテージ:物理スイッチを残したセンターコンソールをはじめ、機能的な美しさと質感を高めた
  • アストンマーティン ヴァンテージ:スポーツ・プラス・シートを標準採用、オプションでカーボン製パフォーマンス・シートが用意されている
  • アストンマーティン ヴァンテージ:モバイルと連携したコネクテッドシステムやインフォテインメント機能も充実
  • アストンマーティン ヴァンテージ:ローンチ・コントロール・システムを導入、ドライバー自身によるフルスロットル・コントロールも可能
  • アストンマーティン ヴァンテージ:大幅な改良を受けた4L V8ツインターボと、最終減速比を上げるなど再調整したZF製8速ATの組み合わせで、最高速度325km/h、0-100km/h加速3.5秒

スペインのサーキットでヴァンテージを試乗

アストンマーティンの2シーターFRスポーツ「ヴァンテージ」がマイナーチェンジを行い、内外装を大胆に変更し、パワートレインとシャシーの性能が向上しました。ブランドイメージ向上の鍵を握る主力モデルを、自動車ライターの西川 淳氏がスペインで試してきました。

ドライバーとの一体感を重視するスポーツカー

マクラーレンの性能とロールス・ロイスの豪華さを足して2で割る。アストンマーティンの狙うポジションは英国ブランドらしいの二極の統合、つまりパフォーマンスとラグジュアリーを高いレベルで両立することにある。

すでにプロダクトにおいてはその成果が出始めている。例えば「DB12」ではスタティックなクオリティを大幅に引き上げると同時にパフォーマンスも驚くほど進化した。「DBX707」もインテリアの見栄えや質感を上げてきた。さらに2024年はあと2種類のラインアップが揃い踏みとなる。まずは今回の主役、マイナーチェンジした「ヴァンテージ」と、そしてフラッグシップモデルの登場が予定されている。なかでもフラッグシップモデルには過日発表された新開発V12型ツインターボユニットが積まれる予定だ。

新型ヴァンテージはDBXと並ぶ販売の主力モデルである。言い換えればブランドイメージ向上の鍵を握る量販車だ。マイナーチェンジの手法は「DB11」から「DB12」と同じ。フロントマスクとインテリアを大胆に変え、パワートレインとシャシーの性能を大きく引き上げた。DB12はGT寄りのスーパーツアラーだったが、ヴァンテージはドライバーとの一体感を重視するスポーツカーを志している。

従来のヴァンテージより大幅にパワーアップ

基本的にDB12と同じメルセデスAMG製V8ユニットを積むが、モデルのキャラに合わせてセッティングされている。それでも最高出力665ps/最大トルク800Nmと従来のヴァンテージより大幅にアップ。組み合わされる8速ATも変速時間を速めるなどスポーツカーらしさの演出にこだわった。ボディやシャシーの改良にも抜かりはない。ボディ剛性アップやトレッド拡大、新たなEデフ採用、最新シャシー制御導入などなど多岐に及んでいる。

スペインのセビリア郊外にあるサーキットのピット。超高級ブランドを目指すアストンマーティンらしく、ピットとは思えないほどラグジュアリーな雰囲気だ。そこでマイナーチェンジ版の実車を初めて見た。

従来型に比べ4割近く面積を広げた凸グリルを新たなマスクデザインが抱えている。30mmも広げられたワイドスタンスと相まって、ぱっと見には限定モデル「One-77」の弟分のようだ。これなら日本人好みの地味なシルバーでも迫力が出そう。

乗り込んでみれば外観のワイルドさとは裏腹にラグジュアリーな仕立てのインテリアだ。ダッシュボードまわりはDB12とおなじような機能の配置で、嬉しいことに物理スイッチを可能な限り残しつつ、全体としては非常にモダンに仕上がっている。着座位置も下がったようだ。

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