タイプ35によるタルガ・フローリオ制覇の道のりを再現
シチリア島の中心に位置するヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々は、現在はユネスコにより世界遺産として認められ保存されている。この美しい街並みを楽しんだ後、参加者はマルツァメミに進み海辺でランチをし、夜はシラクーサの古代ギリシャ劇場でクラシックなギリシャ悲劇を鑑賞。シチリア島のヘレニズムのルーツと2000年以上にわたる文化的重要性を目の当たりにした。
シチリア島はその歴史だけでなく、優れたワインでも知られている。ツアーの4日目には絵のように美しいブドウ畑を通り、地元のワイナリーでの昼食を楽しんだ。
この旅の最終日には、再びこの注目を集めるグループはシチリア島の美しい内陸部を通り、途中で地元の熟練した職人技に触れた。それはブガッティのファンにとって、ブランドの特徴である細部へのこだわりと手工芸の、時代を超えた価値を思い起こさせるものだった。
1000kmの旅の間、ゲストは美しさ、文化、歴史の融合を体験し、シチリア島と伝説的なタルガ・フローリオが他のラリーと一線を画している理由を実感した。このミーティングでは歴史的に重要なタイプ35やその他の重要なブガッティモデルが多数シチリア島の地に戻り、タイプ35によるタルガ・フローリオの覇権の道のりを再現したのだった。
AMWノミカタ
ブガッティが美しいものを追求し、文化や伝統を重んじ、そして短くはあるが豊かなヘリテージを持ったブランドだということがわかる。ブランド主催のツーリングイベントなどは、得てしてクルマだけにフォーカスが当たってしまったり、ラグジュアリーな体験だけを提供するようなものが多いが、このイベントはシチリア島でのドライブを通じて参加者の知的好奇心も満たしてくれるツアーなのだ。
ツアーを通じて、ブガッティがブランドとして大事にする「美」や「先進性」、「ヘリテージ」そして「クラフツマンシップ」を訴求する。ブガッティが他のブランドとは異なる一種の特異性は、このブレない哲学にあるのだろう。