新旧ディフェンダーが集まるイベントで少数派の新型オーナーに直撃
個性的な車両が多く集まるランドローバー「ディフェンダー」の集会で、新型「ディフェンダー110」のオーナーのひとりに愛車について話を伺ってみました。以前はジープ「グランドチェロキー」に10年ほど乗っていたというオーナーの“オーティ”さんですが、なぜ乗り換えを決意したのでしょうか。
ディテールを新旧で見比べてディフェンダーの奥深さに触れる
2024年4月20日に埼玉県のサイボク内特設会場で開催された「Defender Collection Owners Meeting」の会場には、約50台の新旧ランドローバー「ディフェンダー」が集結した。そんな中で気になったのが、足まわりをカスタムした新型の「ディフェンダー110」だ。
過去のディフェンダーは90、110、130インチの3種類のホイールベースがあり、それぞれにステーションワゴンやピックアップといったボディバリエーションが存在した。新型ディフェンダーもこの名残で、ボディサイズに合わせて、90、110、130のモデルがリリースされている。今回紹介するのは、“オーティ”さんが乗るミドルレングスの110だ。
ちなみに新型ディフェンダーでは90、110、130はあくまで車両の名称に過ぎず、それぞれのホイールベースは、それぞれ約102インチ、約119インチ、約119インチでホイールベースの値とは関係がなく、110と130の違いはリアのオーバーハングの長さのみとなる。
実物を見て「カッコいい!」と購入を決意
オーティさんは以前はジープ「グランドチェロキー」に10年乗っていて、2022年にこのディフェンダー110に乗り換えたそうだ。
「ディフェンダーが新型になるってネットニュースで見たんですが、写真を見たときは自分の中でもパッとしなかったんです。でもその後、実物を見る機会があって、“写真で見るよりカッコイイ!”と乗り換えを考えるようになりました」
こうして新型ディフェンダー110のオーナーになった“オーティ”さん。現在は22インチの社外ホイールに交換するなど、カスタムを徐々に楽しんでいる段階だ。そのほか、後ろから見た際にシルバーのサイレンサーが目立つのが気になったため、マフラー本体をブラックアウトしたうえで、社外のマフラーカッターを装着。これによってリアビューはグッと引き締まったそうだ。
ディフェンダーの歴史をよりよく知る機会
今回このイベントに参加した理由について聞いてみた。
「新型ディフェンダーってまだまだイベントが少ないんですよね。このイベントはSNSで知ったんですが、新旧どちらも集まるってことだったんで、参加してみました。じつはこれまであまり詳しくなかったんですが、今回参加して、新旧モデルを間近で見ながら比較してみると、新型ディフェンダーのディテールには旧型ディフェンダーにルーツがある部分がたくさんあることが分かりました。ボンネット上の縞板や天窓などは知ってましたが、じつは後ろから見た際のボディのシルエットとかテールランプの配置なんかもそっくりなんですよね」
これまで旧型ディフェンダーを詳しく知らなかったオーティさんにとって、このイベントがディフェンダーの歴史をよりよく知るためのいいきっかけとなったというわけだ。