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ポルシェ新型「マカンターボ」と「マカン4」の2モデルを試乗! もはやエンジンはなくとも「軽快な走りはポルシェそのもの」

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG

  • ポルシェ マカン:4つのデイタイムライトを備えたアッパーライトユニットを採用。ヘッドライトはその下に配置されている
  • ポルシェ マカン:ICEモデルよりホイールベースが86mm長くなっているものの、前後オーバーハングを短くすることで全長は58mm増に抑えている
  • ポルシェ マカン:空力を向上させる、フロントエアインテークのフラップやアダプティブリアスポイラーなどを備えるPAA(ポルシェアクティブエアロダイナミクス)を採用
  • ポルシェ マカン:リアアクスルステアリング(最大操舵角5度)をオプションで用意
  • ポルシェ マカン:急速充電は270kWの出力に対応する。800Vのバッテリーを2つに分割し最大135kWでの充電も可能
  • ポルシェ マカン ターボ:ターボには専用エンブレムが備わる
  • ポルシェ マカン:前席は初代より28mm低く配置された。後席も15mm低められ、足元のスペースが広がった
  • ポルシェ マカン:ラゲッジ容量は通常540L、後席を倒せば最大1348Lとなる
  • ポルシェ マカン:フランクと呼ばれる容量84Lのセカンドラゲッジコンパートメントをボンネット内に配置
  • ポルシェ マカン:インテリアの一部には環境に配慮した素材が使われている
  • ポルシェ マカン:ターボにはPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネジメント)と電子制御ダンピングコントロールを備えたエアサスペンションを装備
  • ポルシェ マカン:使い勝手を考慮し、デジタルユーザーインターフェイスとエアコンなどの物理スイッチ類を組み合わせる
  • ポルシェ マカン:床下に搭載される総容量100kWhのリチウムイオンバッテリーは、最大95kWhをアクティブに使用できるという

フランスで2モデルのマカンを試乗

スポーティな走りが人気のポルシェ「マカン」ですが、2代目はBEV専用モデルへと進化しました。ポルシェ電動化戦略の中心となる、新たに登場したベーシックな「マカン4」と、ハイパフォーマンスバージョンの「マカン ターボ」をモータージャーナリストの藤野太一氏がフランスで試乗してきました。

スケールメリットを狙った人気SUVのBEV専用化

2024年4月下旬、新型ポルシェ「マカン」の国際試乗会がフランス・ニースから少し南下したリゾート地のアンティーブで行われた。この2代目マカンは「タイカン」に続くポルシェのBEV(電気自動車)第2弾となるモデルだ。

初代マカンが発売されたのは2014年のこと。それから約10年のあいだに2度のマイナーチェンジが実施されており、初代マカンは前期、中期、後期(マカン1、2、3と呼ぶこともある)に分類することができる。

この10年の間にマカンにはマイルドハイブリッドやPHEVなどの電動化モデルは追加されていない。にもかかわらず2023年のグローバルにおけるポルシェの新車販売台数では、トップの「カイエン」につぐ2位とセールスはいまなお好調だ。

それでもあえて電動化に踏み切ったのは、ポルシェが2030年までに新車販売80%以上をBEVにするという戦略を打ち出しているためだ。それで人気が高くスケールメリットのあるマカンをBEV専用車にスイッチしたというわけだ。

今後登場するベースモデルは2WD? SやGTSもラインアップされる? 

今回の試乗車は、日本でもすでに発表済みのベーシックな「マカン4」と、ハイパフォーマンスモデルの「マカン ターボ」の2種類。この時点ではまだ未発表だったが、のちにポルシェの慣例にならって「S」や「GTS」などといったモデルが登場するはずだ。

新型マカンの新しい骨格は、アウディとの共同開発によるBEV専用の「PPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)」と呼ばれるもの。アウディはこれを用いて「Q6 e-tron」を発表済み(国内未発表)で、ベースモデルには後輪駆動の2WDを設定している。あくまで予想だが、今後登場するであろうベースのマカンは同様に2WDになるのかもしれない。

PPEは高効率な800Vアーキテクチャーを備えており、フロアには総容量100kWhのリチウムイオンバッテリーを敷きつめている。マカン4とターボはともに前後アクスルに電気モーター(永久励磁型PSM)を配置した2モーター式で4輪を駆動する。充電性能も高められておりDC充電出力は最大270kWで、急速充電ステーションで約21分以内に10%から80%まで充電することが可能だ。

家庭用充電器では最大11kWのAC充電に対応する。残念ながらまだ国内には800Vに対応する充電設備はほぼ存在しないが、バッテリーの充電容量を2分割にして行うバンク充電方式を採用することによって日本市場などにも対応する。

ボディサイズは全長4784mm×全幅1938mm×全高1622mmで、ホイールベースは2979mmと先代モデルより86mm延伸。またPPEの採用により前後シートともに先代モデルより着座位置が低くなっている。Cd値は0.25と真横からみるとまるでクーペのようなスタイリングだが、室内には身長180cmの大人がゆとりをもって座れる空間が確保されている。

インテリアは、タイカンに始まった最新のデザインの流れを汲んだもの。メーターパネルは12.6インチの自立型メーターで、センターには10.9インチのディスプレイを配置。そしてオプションとして10.9インチ助手席用ディスプレイが用意されている。

全体がT字型に見えるダッシュボードは「911」(タイプ930)をモチーフとしたもの。またBEVだからとすべてをデジタル化するのではなく、スタート/ストップボタンをはじめ、エアコンのスイッチ類、オーディオのボリュームなど、物理スイッチを残しているのもポルシェらしいところだ。

ラゲッジスペースも先代モデルよりも広くなっている。リアスペースは通常540Lで、背もたれを倒すと最大1348Lに拡大。ボンネットの下には「フランク」と呼ばれる容量84Lのセカンドラゲッジコンパートメントを装備する。

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