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ポルシェ新型「マカンターボ」と「マカン4」の2モデルを試乗! もはやエンジンはなくとも「軽快な走りはポルシェそのもの」

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TEXT: 藤野太一(FUJINO Taichi)  PHOTO: Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG

ポルシェの走りにBEVの強みをプラス

マカン4は最高出力387psで、オーバーブースト時には408psのパワーを発生。最大トルクは650Nmを発生する。0-100km/h加速は5.1秒、最高速度は220km/h。一充電走行可能距離は613km。

アンティーブにあるヨットハーバーをベースにマカン4の試乗を開始する。走り出しももちろんスムーズで、静粛性も高い。足まわりにオプションの22インチタイヤを装着していたこともあり、市街地では少し硬さを感じる場面もあったが、速度域が高まると次第にフラットな乗り心地へと変わっていく。

試乗コースにはまるでラリー・モンテカルロのような山岳路が設定されていたが、大きさや重さを感じさせず軽快なハンドリングをみせる。BEVになってもポルシェはポルシェだ。

ICEかBEVか選べるのは今だけ

マカン ターボは最高出力584psで、オーバーブースト時には639psを発揮。最大トルクは1130Nmと1000Nmオーバーに到達している。0-100km/h加速は3.3秒と、もはやスーパースポーツカーのそれだ。最高速度は260km/h。一充電走行可能距離は591kmとなっている。ターボに乗るまではマカン4で十分と思っていたけれどその思いは一変し、アクセルペダルの操作に対してクルマが瞬時に反応するので運転がしやすく楽しい。

足まわりは22インチタイヤとエアサスの組み合わせだったが、乗り心地もマカン4よりも洗練されており一体感が味わえた。のちに開発者に尋ねたところ、ターボはリアアクスルまわりのつくりがマカン4とは別物だという。やはりポルシェにとってターボは特別なのだ。

じつは当初マカンは、初代のICE(内燃エンジン車)と新型のBEVを併売する計画がアナウンスされていた。しかし、欧州域内でサイバーセキュリティ法が施行されることになり、それに対応できない初代は、欧州のほとんどの国で終売となる。ちなみに日本においても2022年から同様の規制が始まっているが猶予期間が与えられており、しばらくは初代と新型が併売されるかたちになりそうだ。ICEかBEVか、ご決断はお早めに。

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