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最新デザイナーズ系賃貸ガレージハウスを紹介! ガラスとコンクリートに囲まれた最高の趣味の隠れ家でした

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TEXT: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)  PHOTO: 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)

クルマを鳥瞰できるように床面の一部をガラス張り

千葉さんが土地を所有するオーナーから、いわゆる俗にいう「ガレージハウス」の建設をお願いされ、作り上げた物件を見せていただいた。もちろんこうしたケースでは企画段階からオーナーの意見と施工する千葉さん側のアイデアなどが盛り込まれて、理想に近い形のガレージハウスが完成している。さすがにこだわり抜いているところが随所に見られて、賃貸の値段もそれなり。しかし物件はすでに満室状態であった。

東京の都心に近い閑静な住宅街にその物件は存在し、電動で開閉する扉に阻まれ中を見ることはできない。さらに中に入ってもそれぞれの区画にシャッター付きのガレージがあるからセキュリティは非常に高く、オーナーも安心して愛車を仕舞うことができる。2階にはそこそこのスペースはあるものの、前提としてそこに居住するという物件ではない。たまの休みに愛車を愛でる。もしくは愛車を引っ張り出してツーリングをする拠点としての機能を持ったスペースである。まぁクルマ好きの隠れ家もしくは秘密基地という印象である。

今回はこの土地のオーナーが使用する一画を見せていただいた。オーナーが英国車好きなのか、窓枠などがアストンマーティンのレーシングカラーで統一されていることや、電気などのスイッチ類がトグルスイッチとされている。そのオン/オフの感触は何とも言えず気持ちが良かった。

さらに施工した千葉さんのこだわりは、クルマを鳥瞰できるように床面の一部をガラス張りとしている点。お茶を飲みながら真下にクルマを眺めることができる。また、クルマ好きならではの千葉さんがこだわりを見せたのは、ガレージ内で洗車ができるように排水機能を持たせている点なのだが、ここにアイデアが込められていた。

オイル漏れが起きるのはクラシックカーにつきもの。当初は排水溝に通常の格子状の蓋をしていたそうだが、これだとオイルが垂れた時に拭き取るのが非常に面倒だったとか。そこで試行錯誤の末にステンレス製で作った蓋の隙間から排水されるようなものに変えていた。なかなか気づきにくいが見た目に美しいだけでなく、オイルが垂れればすぐにわかるし、面積が広いから拭き取るのも楽だ。こうした小さなこだわりの積み重ねによって日本ビルディング経営企画のガレージハウスは作られている。

今回はオーナーの許可を得て、その世界観に没入させてもらった。広大なステンレス製のフレームを持つ事務机には、オーナーの趣味であろう英国車のミニカーが多数並べられ、仕事の息抜きに困ることはない。私自身モノ書きという職業柄、息詰まると息抜きのために隣に設置した趣味の机に移動することが多々あるのだが、この空間は正直最高の癒しを与えてくれる。しかも机から左方向に目を移すと、その床はガラス張りで、下に愛車の姿が見える。まあ、ここまで沢山趣味の品々が並ぶと、仕事が疎かになりそうだが……。

ひと口にガレージハウスと言っても、ネットで調べてみてもその種類は非常に多い。しかし、ここまでこだわり抜いた逸品はなかなか無い。

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  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 中村孝仁(NAKAMURA Takahito)
  • 幼いころからクルマに興味を持ち、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾る。 大学在学中からレースに携わり、ノバエンジニアリングの見習いメカニックとして働き、現在はレジェンドドライバーとなった桑島正美選手を担当。同時にスーパーカーブーム前夜の並行輸入業者でフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに触れる。新車のディーノ246GTやフェラーリ365GTC4、あるいはマセラティ・ギブリなどの試乗体験は大きな財産。その後渡独。ジャーナリスト活動はドイツ在留時代の1977年に、フランクフルトモーターショーの取材をしたのが始まり。1978年帰国。当初よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動し、すでに45年の活動歴を持つ。著書に三栄書房、カースタイリング編集室刊「世界の自動車博物館」シリーズがある。 現在AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)及び自動車技術会のメンバーとして、雑誌、ネットメディアなどで執筆する傍ら、東京モーターショーガイドツアーなどで、一般向けの講習活動に従事する。このほか、テレビ東京の番組「開運なんでも鑑定団」で自動車関連出品の鑑定士としても活躍中である。また、ジャーナリスト活動の経験を活かし、安全運転マナーの向上を促進するため、株式会社ショーファーデプトを設立。主として事業者や特にマナーを重視する運転者に対する講習も行っている。
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