電子機器は暑さに弱い!
すでに30度を超えたところもあるようですが、2024年の本格的な夏はこれからです。気象庁によると、2023年の夏は記録的な暑さで、東京では年間の猛暑日日数が22日、真夏日日数は90日と、ともに過去最多。64日連続の真夏日(7月6日から9月7日まで)は過去最長でした。そこで気になるのが車内の温度。夏の車内にあると危険なアイテムを紹介します。
わずか10分で室内温度は10℃も上昇する
長期予報によると、2024年の夏も、2023年に匹敵するような猛暑になる可能性があり、残暑も厳しい見込みとのこと。
こうした猛暑の中、エアコンを止めて駐車している車内の温度は、50℃を超えることも珍しくなく、ダッシュボードの上などは、80℃前後になることもある。
したがって、車内に子どもやペット、高齢者を残したままクルマを離れるのはたとえ短時間であったとしても絶対に厳禁だ。炎天下ではエアコン停止後、わずか10分で室内温度は10℃も上昇し、15分でWBGT(熱中症指数)は31=危険レベルに達してしまう。
そして熱で変形するものや溶けるもの、壊れるもの、爆発するものなども車内に放置しておくのはキケンだ。とくに気をつけてほしいのは、下記のアイテムとなる。
スプレー類
ガラスクリーナーや解氷スプレー、虫よけスプレー、日焼け止めスプレーなどは、夏の高温で破裂する可能性があるので、クルマの中に置きっぱなしにはしないこと。
アルコール消毒液
アルコール消毒液も、高温になると揮発し、静電気などで引火する恐れがあるため、カバンなどに入れて携帯すること。
スマートフォン、パソコン、タブレット、デジカメ、モバイルバッテリー(電池)
スマホやパソコンなどの電源、リチウムイオンバッテリーは、直射日光や高温に弱く、最悪の場合は発火する危険があることで知られている。またスマホ本体やパソコン本体も高熱が原因で故障することも(「高温注意」画面が表示される場合もある)! この機会に、バッテリーも含め、電子機器は暑さに弱いと覚えておこう(乾電池も同様だ)。
炭酸飲料
炭酸飲料も炎天下に置きっぱなしにしておくと、容器が破裂する可能性が……。
化粧品
女性の化粧品も要注意。溶けたり、品質が悪くなるリスクがある。
チョコレート・飴・薬
チョコレートや飴など熱で溶ける食べ物を車内に置いておくと、悲惨なことになる。薬なども高温多湿を避けるのが基本だ。口に入れるものを、炎天下の車内に放置するのは基本的にNGとおぼえておきたい。
ETCカード
ETCのカードも入れっぱなしにしておくと、車内温度の影響でカードが変形。ICチップが壊れて使えなくなることがあるので忘れずに抜いておこう。
その他
ガスライターなども高温になると破裂・発火のおそれがある。普段タバコを吸わない人も、キャンプやBBQ用にライターを持ち物に入れている人もいるはずなので、気をつけてほしい。
また持ち物ではないが、シートベルトの金具や、サングラスの柄の部分の金属で火傷するケースもあるので、油断しないようにしよう。