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楽プラ「スナップキット」にホンダ「NSX」が新作で登場! はたらくクルマのプラモデルにも注目です。第1弾はトヨタ「クラウンパトロールカー」

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)

ステップアップに最適なシリーズは人気のハコスカで登場

スナップキットから次のステップに進みたい方に向けて登場したのが、「楽プラ スナップカー」だ。青島が満を持して提案する同製品は、クルマのプラモデルを作ってみたいけど作り方がわからない、失敗したくないといった人のために、本格的な1/24スケールでありながら、塗装済み(色分け成型&シールによる塗装不要)、接着剤不要と、ここまではスナップキットと同じだが、パーツ点数を増やしたことで作り込み度をプラスした製品となっている。

具体的には、水転写デカールとシールが付属され、シールを使えば塗装をしなくてもいい。フロアパーツは折りたたんで組み立てるだけとなり、ヘッドライトやマフラーはメッキで再現されている。車種によって異なるが、2種類の車高が選べるのも青島らしい遊び心だ。

今回展示されていたのは、「第61回 全日本模型ホビーショー」で発表された日産「スカイライン2000GT-R」(KPGC10/1970年モデル)、日産「GT-R NISMO」(2022年モデル)、スズキ「ジムニー」(2018年モデル)の3台。車種に変更はないが、今回は第1弾の日産「スカイライン2000GT-R」のボディが着色されたバージョンを展示。ツヤツヤの車体にも注目だ。

会場には1/1スケール 日産「スカイライン2000GT-R」も展示され、1/32スケール、1/24スケールと並べて展示していた。実車を展示することで、プラモデルのプロポーションを確認することができ、来場者の反応も良かった。

「プラモデルは大きいから、小さいからではなく、それぞれのスケールに良さがあります。スナップキットからスナップカーへ、そしてモデルカーシリーズといったストーリーも楽しんでいただければと思います」(青島文化教材社 広報担当者談)

スナップカーシリーズは、年内発売を目指して製品化が進められている。

じつは画期的な「劇中車じゃない」デロリアン!

最後に紹介するのは、1985年に公開されたSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する科学者エメット・ブラウン博士が発明したタイムマシンのベースとなったDMC「デロリアン」だ。

「え?」と思う方も多いかもしれないが、劇中車モデルは多数販売されていたが、じつはこれまでDMCデロリアンのプラモデルは販売されていなかった。プラモデルの世界では劇中車をベースにオリジナルボディに戻す強者もいたようだ。

「やっとこれでオリジナルのモデルが作れるとユーザーからの反響をいただきました」(青島文化教材社 広報担当者談)

劇中車では、パーツ点数が300点ほどあるが、こちらはタイムマシンに必要なアイテムが入っていないため、かなり点数が抑えられている。実際に作った青島のスタッフは次のようにコメントした。

「劇中車を組んだ人が普通のモデルを組むと、簡単すぎて驚くと思います」

金型の抜けに影響するため、デロリアンの特徴でもあるステンレスのヘアラインこそ入っていないが、なかにはヘアラインを再現しているモデラーもいるようだ。青島の1/24スケールではリアカバーは開閉可能で、エンジンが再現されており、デカールも付属する。2024年8月に発売予定で、価格は5720円(消費税込)。ジウジアーロがデザインし、ロータスが機能面を設計したデロリアンをぜひ自身の手で組み立ててほしい。

* * *

青島文化教材社の歴史は古く、静岡市としては初のパイロットとして活躍した青島次郎氏が1924年に創業した。飛行機が壊れてしまったことをきっかけに挫折をするも、飛行機への夢は忘れられず、次郎氏が木の端材を使って作ったのが模型の始まりだ。1963年には初のプラモデルを製造し、スーパーカーや自転車のプラモデル、合体シリーズなどを製作している。

今回ブースでは100周年を記念する特別展示が行われていた。初期の頃に生産された、木製模型は本社にも残っていないため有志の方が未開封の製品の封を開けてわざわざ作ってくれた貴重なモデルを見ることができた。

2024年11月1日で創業100周年を迎える青島。この先もユーザーをワクワクさせてくれる魅力的な販売戦略に期待をしたい。

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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