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楽プラ「スナップキット」にホンダ「NSX」が新作で登場! はたらくクルマのプラモデルにも注目です。第1弾はトヨタ「クラウンパトロールカー」

青島文化教材社 トヨタ「クラウンパトロールカー」:ローダウン仕様にも組み立てが可能だ

今回も魅力的なアイテムをリリース

「第62回静岡ホビーショー」が2024年5月8日から12日までツインメッセ静岡(静岡県静岡市)で開催されました。会場ではどのブースでも、クルマ好きには見逃せない魅力的な製品を展示していました。今回は青島文化教材社(以下:青島)の魅力的なアイテムを紹介します。

楽プラ スナップキットにホンダ「NSX」が登場

ブースを訪れると毎回圧倒されるのがズラリと並べられている「楽プラ スナップキット」。もともとは「ザ☆スナップキット」と呼ばれていたもので、青島としては「楽プラ」シリーズの中にトコトコあるくキャラクターとクルマのプラモデルを設定し、拡充をしていくとのことだった。

あらためて同製品を紹介すると、1/32スケールのお手軽シリーズとなる。パッケージにも初心者マークをつけて「楽プラ」とアピールしている同製品は、着色済みのボディで塗装不要、はめ込み式の採用で接着剤も不要、そしてお手ごろ価格というのがポイントだ。その楽プラ スナップキットには魅力的なアイテムが揃っていた。2023年に開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」で発表された、はたらくクルマシリーズのほぼ完成品が展示されていたのだ。

第1弾はトヨタ「クラウンパトロールカー」で、注目したいのはパトカーの肝となる塗り分け。塗装不要なのに……? ステッカーで再現? と思っていたが、ボディ下部のみ黒部分は別パーツで再現。塗装をすることなく完成させることができるのだ。また、ローダウン仕様にも組み立てが可能で、パーツ点数は34点となる。価格は2420円(消費税込)。

第2弾はトヨタ「ハイメディック」で、こちらもローダウン仕様に組み立てが可能。パーツ点数は42点となる。接着不要で塗装不要のモデルにとても見えない出来ばえに注目をしてほしい。価格は2420円(消費税込)。

第3弾は日産「GT-R R35 2024」のT-Specを再現。ボディカラーは、ミレニアムジェイド、ミッドナイトパープル、アルティメットメタルシルバーの3色をリリース予定だ。パーツ点数は28点となる。小さいながらも再現度が高い1台となっている。価格は2200円(消費税込)。

第4弾として、ロータリーエンジンを搭載したアンフィニ「RX-7」もラインアップする。ローダウン仕様に組み立ても可能でパーツ点数は33点。ボディカラーは、ヴィンテージレッド、ブリリアントブラック、シルバーストーンメタリックの3色となる。価格は2200円(消費税込)。

第5弾は、スバル「サンバートラック」でWRブルーリミテッド、フロストホワイト、スターリングシルバーメタリックの3色を展開しリフトアップ仕様にも組み立てが可能だ。価格は2200円(消費税込)。いずれも2024年9月に発売予定だ。

そして会場で新発表となったのが、初代ホンダ「NSX」。ボディカラーはフォーミュラレッド、ペルリナブラック、セブリングシルバーの3色が用意される。いまや高嶺の花となったNSXもプラモデルなら手軽に手元に置くことができる。初回生産限定で「つながるガレージジオラマペーパークラフト」が付属される予定だ。なお、パーツ点数などは未定で2024年12月に発売を予定している。

さらにもう1台、トヨタ「86」が新金型を追加したアップデート版としての登場となる。気になるアップデートは、フロントグリルとリアディフューザーが別パーツとなったことで、より組みやすいようになっている。パーツ点数は27点となる。残念ながらローダウン仕様は今のところ設定がないため、オリジナル仕様となっているが、青島ならきっと追加でMFゴースト仕様が期待できるかも!? 製品は2024年10月発売予定で価格は2200円(消費税込)。

現在のラインアップは140種類あるとのことなので、まずは店頭もしくはインターネットからお気に入りのクルマを見つけて作ってみてはいかがだろうか。

ステップアップに最適なシリーズは人気のハコスカで登場

スナップキットから次のステップに進みたい方に向けて登場したのが、「楽プラ スナップカー」だ。青島が満を持して提案する同製品は、クルマのプラモデルを作ってみたいけど作り方がわからない、失敗したくないといった人のために、本格的な1/24スケールでありながら、塗装済み(色分け成型&シールによる塗装不要)、接着剤不要と、ここまではスナップキットと同じだが、パーツ点数を増やしたことで作り込み度をプラスした製品となっている。

具体的には、水転写デカールとシールが付属され、シールを使えば塗装をしなくてもいい。フロアパーツは折りたたんで組み立てるだけとなり、ヘッドライトやマフラーはメッキで再現されている。車種によって異なるが、2種類の車高が選べるのも青島らしい遊び心だ。

今回展示されていたのは、「第61回 全日本模型ホビーショー」で発表された日産「スカイライン2000GT-R」(KPGC10/1970年モデル)、日産「GT-R NISMO」(2022年モデル)、スズキ「ジムニー」(2018年モデル)の3台。車種に変更はないが、今回は第1弾の日産「スカイライン2000GT-R」のボディが着色されたバージョンを展示。ツヤツヤの車体にも注目だ。

会場には1/1スケール 日産「スカイライン2000GT-R」も展示され、1/32スケール、1/24スケールと並べて展示していた。実車を展示することで、プラモデルのプロポーションを確認することができ、来場者の反応も良かった。

「プラモデルは大きいから、小さいからではなく、それぞれのスケールに良さがあります。スナップキットからスナップカーへ、そしてモデルカーシリーズといったストーリーも楽しんでいただければと思います」(青島文化教材社 広報担当者談)

スナップカーシリーズは、年内発売を目指して製品化が進められている。

じつは画期的な「劇中車じゃない」デロリアン!

最後に紹介するのは、1985年に公開されたSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する科学者エメット・ブラウン博士が発明したタイムマシンのベースとなったDMC「デロリアン」だ。

「え?」と思う方も多いかもしれないが、劇中車モデルは多数販売されていたが、じつはこれまでDMCデロリアンのプラモデルは販売されていなかった。プラモデルの世界では劇中車をベースにオリジナルボディに戻す強者もいたようだ。

「やっとこれでオリジナルのモデルが作れるとユーザーからの反響をいただきました」(青島文化教材社 広報担当者談)

劇中車では、パーツ点数が300点ほどあるが、こちらはタイムマシンに必要なアイテムが入っていないため、かなり点数が抑えられている。実際に作った青島のスタッフは次のようにコメントした。

「劇中車を組んだ人が普通のモデルを組むと、簡単すぎて驚くと思います」

金型の抜けに影響するため、デロリアンの特徴でもあるステンレスのヘアラインこそ入っていないが、なかにはヘアラインを再現しているモデラーもいるようだ。青島の1/24スケールではリアカバーは開閉可能で、エンジンが再現されており、デカールも付属する。2024年8月に発売予定で、価格は5720円(消費税込)。ジウジアーロがデザインし、ロータスが機能面を設計したデロリアンをぜひ自身の手で組み立ててほしい。

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青島文化教材社の歴史は古く、静岡市としては初のパイロットとして活躍した青島次郎氏が1924年に創業した。飛行機が壊れてしまったことをきっかけに挫折をするも、飛行機への夢は忘れられず、次郎氏が木の端材を使って作ったのが模型の始まりだ。1963年には初のプラモデルを製造し、スーパーカーや自転車のプラモデル、合体シリーズなどを製作している。

今回ブースでは100周年を記念する特別展示が行われていた。初期の頃に生産された、木製模型は本社にも残っていないため有志の方が未開封の製品の封を開けてわざわざ作ってくれた貴重なモデルを見ることができた。

2024年11月1日で創業100周年を迎える青島。この先もユーザーをワクワクさせてくれる魅力的な販売戦略に期待をしたい。

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