モーテルも食事処もよりどりみどり
スケジュールに余裕があれば1泊するのもいいだろう。今も宿場町として大きな役割を果たすバーストーには、リーズナブルで清潔な個人経営のモーテルがたくさん。「モーテル66」に「スターダスト・イン」、「ルート66モーテル」に「サンズ・モーテル」。いつも飛び込みで宿泊するがハズレを引いたことは一度もない。
食事も全国チェーンのファストフードからローカルなレストランまでよりどりみどりで、私は宿のスタッフに教えてもらった郊外のステーキハウスがお気に入りでよく通っていた。しかし今回の記事を書くため調べてみたら、コロナ禍の影響か2020年に閉店した模様。私が生まれた1974年にオープンしたのも何かの縁と感じ、メニューもサービスもよかっただけに残念でならない。
ヴィクターヴィルにもルート66のミュージアム!
バーストーの次に立ち寄りたい街は、60kmほど南西のヴィクターヴィル。人口が13万を超えるバーストーよりはるかに大きな街で、郊外にある空港は「飛行機の墓場」としても知られている。
そして街の中心部には「カリフォルニア・ルート66ミュージアム」が。かつてレストランだった建物は決して大きくはないものの、クリスマスなどの特別な祝日を除き年中無休で入場も無料だ。ロサンゼルスから日帰りで訪れる観光客が多いせいか、他のミュージアムよりもお土産は充実している気がするし、英語が堪能じゃない人とのコミュニケーションも上手。シカゴから西へ向かって旅をスタートした場合、ルート66関連のミュージアムはここが最後となる。
ヴィクターヴィルを過ぎれば標高1150mのカホン峠に突入。アメリカ西部の壮大な景色に別れを告げて、ロサンゼルス大都市圏へと足を進めよう。
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