サスペンションの減衰力をソフトとハードで比べてみると?
このGR86に装着されているENDLESSのサスペンションは20段の減衰力調整が備わっているが、まずはソフトな設定で走行スタート。
「想像していたよりもマイルドで驚きました。街乗りでも快適ですね。乗り心地が良いと感じるのですが、タイヤからのインフォメーションもしっかりと分かりやすく伝わってきます。あとギャップがあるところも安定していて暴れないので、安心感があります」
ソフトな減衰力を味わった後は、減衰力を固めてその差を体感してみることに。今回は12段階締めた状態で試乗してみた。
「減衰力を硬くするとたしかに乗り心地は少し固い印象になります。でも揺れの収まりが早くなって、シャープなフィーリングもより感じられるので運転はこちらの方が楽しい印象になっています」
奥でもしっかりコントロールできるブレーキフィール
そしてブレーキのフィーリングにも好印象を持っている様子であった。
「自分の86に比べて、まず単純に、より止まる! って感覚に驚きました。あと初期からしっかりと効くんですが、踏んだら踏んだ分だけ効くフィーリングで、奥でしっかりコントロールできる印象で、運転していて好きな感じのブレーキですね」
そして先代86オーナーだからこそGR86のここが嬉しいと感じるポイントもあるようだ。
「2.4Lになって低速トルクがあるので、街乗りがすごく楽ですね。普通の走行でもそれは実感できるのですが、とくに感じるのが発進です。クラッチミートがとてもしやすくて、気を遣う部分が減りましたね」
チューニングされたGR86の良さを随所で感じていた、先代86オーナーの佐々木さん。今回の試乗で良いと思った部分が、自身の86のチューニングに活かされるかもしれない。
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