ユーロスポーツのエッセンスを乗せたフリード
一見すると何の車種だかわからないフロントフェイスにカスタムされているホンダ「フリード」。あまり見たことのないエアロなので、ワンオフかと思いきや、じつは独創的なアイデアで仕上げたニコイチのバンパーだったのです。ほかにもレアなワザが満載のフリードを詳しくチェックしていきましょう。
オールワンオフで独特のフォルムを完成させる!
もともとセダンに乗っていたが、子どもが多く乗れるクルマを求めてホンダ「フリード」に乗り換えたというオーナーの“運び屋駿”さん。3人のお子さんの意見も取り入れ、一緒に作ってきたのだそうだ。そしてこのフリードの大きな見どころはというと、BMW「1シリーズ」のバンパーとフリードの純正バンパーをワンオフでニコイチにしているところ。全体の方向性にユーロスポーツのエッセンスを乗せて、各部細かなところまで手を入れているのだ。
例えばボンネットにはプレスラインの追加し、リアゲートはエンブレムを撤去しラインを追加している。見た目がスッキリとすることで車種不明感を強調し、完成度を高めているのだ。バンパーのダクト部分には市販のトラック用作業灯を埋め込んでいて、オレンジに光る。ヘッドライト下はダミーのウォッシャーノズルカバーを作った。そしてヘッドライトはブラックアウトをしてプロジェクター化。ウインカーとスモールを入れ替えている。またテールランプは小さめの粒で120個のLEDを使っている。
足元では、リアブレーキをドラムからディスクへと変更している。GE8「フィット」用のディスク&キャリパーとアクスルのニコイチで実現した。アクスルは「BODY-WORKS ちび鬼」製。ホイールはWORKのXSA 05Cをチョイスしている。インセットが豊富で段リムまで選べたのが良かったのだとか。
独創性のあるアイデアで、イベントでも目を惹く仕様に仕上がった
インテリアではグッドガンレーシングのセミバケットシートを4脚装着するなど、なかなか見ごたえのあるインテリアを提案。パネルは白にピンクのラップ塗装を施す。天井は張り替え、運転席と助手席の間にワンオフでウーファーボックスを製作。広島のワープスで作ってもらったそうだ。ウーファーは8インチとなっている。また、ラゲッジにはホイールをスマートに飾り、さらにエアタンクも装飾。イベントでも目を惹く仕様に大変身していて、独創性もあってイイ感じの仕上がり具合だ。
細かいところでは、スライドドアのエアブラシもこだわりが感じられてGOOD。レアな技もふんだんに用いて、どこもかしこも見応えたっぷりな出来栄えとなっているフリードなのだ。それでいて先入観なしにクルマ全体を眺めると実にすっきりとまとまっていて、ここまでとことん手が入っているようには思えない。まさに同車種オーナーだけがわかる、通なイジり方といえるだろう。