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にわかに注目の「国内ラリー地区戦」とは? 参加者に魅力と走り終えた後の感想を聞いてきました「今後も参加をしてみたいです!」

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • これまでどうしても一部のマニアな競技会というイメージの強かった地区戦ラリーだが、ここ数年のラリーのブームもあって盛り上がりを見せている
  • 「豊田しもやまラリー」のサービスパークにはラリチャレで参戦をしていたトヨタ車がちらほら
  • ラリチャレのゼッケンベースをそのままにしてその上に今回の「しもやまラリー」で配布されたゼッケンを貼り付ける車両も多かった
  • DE-2クラス No.24 元 三五 86(岡田 登・石垣晴恵組)
  • チャレンジクラス No.44 アイシン86 ATS YH(田邊大輝・山口涼嘉組)
  • 「AISIN RALLY TEAM with ATS」の村田監督以下チームスタッフのみなさん
  • ラリージャパンの開催もあって、地元企業のラリーへの理解もあり、イベントスペースは大いに盛り上がっていた
  • 飲食の出店やステージイベント、さらには地元ケーブルテレビ局による中継などで盛り上がった。セレモニアルスタート&フィニッシュのゲート横にイベントスペースも設けられた
  • DE-2クラス No.24 元 三五 86(岡田 登・石垣晴恵組)
  • チャレンジクラス No.44 アイシン86 ATS YH(田邊大輝・山口涼嘉組)
  • 豊田市しもやま観光協会PR大使の矢上彩乃さんもしもやまラリー実行委員会のハッピを着てイベントを盛り上げていた

ラリチャレと全日本を結ぶステップアップとして機能する?

WRC(世界ラリー選手権)の日本での開催もあり、盛り上がりを見せているラリー業界。エントラントが急増し、とくに大きな盛り上がりを見せているのが、TOYOTA GAZOO Racing「ラリーチャレンジ(通称:ラリチャレ)」。そして全日本ラリー選手権も国内トップカテゴリーとして、ラリー2規定の車両の参戦枠が設けられるなど盛り上がりを見せています。しかし、そのラリチャレと全日本ラリーを結ぶはずの地区戦のラリー競技は、いまだに一部のニッチな競技イベントというイメージが強いのが実情ですが、実はいま密かに地区戦が注目を浴びているんです。

「豊田しもやまラリー2024」に56台がエントリー

ラリチャレ2024シリーズ規則書に明記されたドライバーの参加条件の中に、ひとつの努力目標として「2016年以降開催のTOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge(ラリチャレ)への参加回数が15戦を超えた場合、超えたシーズンの翌シーズン最初のTGRRC参加までに地方ラリー選手権もしくは全日本ラリー選手権への参加を1戦以上すること」という項目が加わっている。これにより、ラリチャレ卒業もしくはラリチャレ以外での腕試しの場として、地区戦が急に注目を浴びることとなっている。

2024年5月19日(日)、中部・近畿地区戦の1戦である「豊田しもやまラリー2024」が愛知県豊田市内で開催された。今回で開催3回目となるこのラリーは、WRCラリージャパンの開催地ということもあって、ラリー関連イベントが開催されることも多く、地元の注目も高い。豊田しもやまラリー自体はまだ開催の歴史も浅いイベントだが、2023年には35台ほどの参戦であったこのラリーに2024年は56台がエントリーをしていた。今回は、参加者に魅力を聞いてみた。

「年に1〜2回はエントリーしたいです」

■DE-2クラス No.24「元 三五 86」(岡田 登・石垣晴恵組)

岡田 登選手は長年ラリチャレだけに参戦してきた。最初の年は会社のクルマで参戦していたが2年目からは自分のクルマを購入しエントリーしている。まずは出走前の岡田選手に意気込みを聞いてみた。

「モータースポーツをやりたいと若いころから思っていまして、学生時代はダートラ競技に2回だけ出場したことがありますが、それ以後は全く……。59歳の時に初めてラリチャレに参戦して、それから8年間ずっとエントリーしています。最初は会社のチームからの参戦でしたが、それなりに走れたので続けてみようということで、2年目からは自車で参戦しています。一応クラス優勝をしたこともあります。知人の紹介もあって、自宅から一番近い地区戦に初エントリーしました。じつは、ラリチャレ以外のラリー競技は初めてになるので、よくわからないことも新鮮でいいですね。レッキが2回あったり、ラリチャレと違うことも多いですが、ぶつけずに無事に帰ってこられるよう頑張ります」

ラリー後にもコメントを聞いてみた。

「SSが長くてコース自体も難しく、おまけに今回は予報よりも早く雨も降ってきてしまい、無理せず完走することだけに集中しました。今回横に乗ってくれた石垣選手に感謝したいですね。これからもラリチャレを中心にやっていきたいとは思いますが、この地区戦のフォーマットにも少し慣れたいとは思いますので、年に1回とか2回とかステップアップとして今後も近場で開催の地区戦には出てみたいですね」

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