エンジン車のようなサウンドを再現
バッテリーは大容量の84.0kWhを搭載し、EV車でありながら「N eシフト」と呼ばれるパドルシフトでまるで8速DCT車のような加減速を味わえるわよ。EV車はバッテリーのマネージメントが重要だけど、バッテリー温度を自動で調節する「Nバッテリープリコンディショニング」や、「Nレース」では「スプリント」と「エンデュランス」の2つのレースモードで走行状況に応じて最適なパフォーマンスを発揮するのよ。
さらにワクワクするのは、ステアリングに設置される「N」ボタンを押したとき。EV車から獰猛なエンジン車のような排気音「Nアクティブサウンドプラス」が吠えまくり。これは3つのサウンドから選択が可能で、スポーツカーのエンジン音のような「イグニッション」と、テンションが上がる戦闘機の音を模した「スーパーソニック」、そして高性能EV車専用サウンドの「エボリューション」も装備するのよ。やりすぎ感のある戦闘機音の「スーパーソニック」には、思わず笑っちゃうわ~(笑)。でもこういう遊びゴコロ、好き(笑)。
ティエリー・ヌービル選手のドラテクとスピードにお口あんぐり
また、ラリージャパン2023ではラリードライバーのティエリー・ヌービル選手が操る「i20 N ラリー1 ハイブリッド」の同乗走行には度肝を抜かれたわっ。とくにピットロードに入るときのスピードには、お口あんぐり。わたくしはこれまで多くのレーシングドライバーが運転するクルマの助手席に同乗させていただいたけど、ティエリー・ヌービル選手の運転の上手さはピカイチ! そういえばだいぶ昔に、
「さまざまなカテゴリーのレーシングドライバーの中で、一番運転が上手なのはラリードライバー」
と聞いたことがあるけど、それは間違いないかもしれないわね。ほかにも「アイオニック5N ドリフトスペック」や「エラントラN TCR」などにも試乗させていただいたわ~。
一度乗るとヒョンデのイメージが変わるわよ
そして時は過ぎ、2024年4月に千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗会が行われたわ。今回はサーキット試乗に加えて、水をまいて滑りやすい低ミュー路でドリフト体験と公道試乗を体験したの。
2024年5月31日(金)のドイツ「ニュルブルクリンク24時間耐久」のレース会場では、6月23日に米国で決勝がスタートする「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(通称パイクスピーク)」に参戦するマシン「アイオニック5N TAスペック」を発表。そしていよいよ2024年6月5日に、満を持してアイオニック5Nが日本で発売されたわ。価格は858万円(消費税込)。
これまで地道にプロモーションを行ってきたアイオニック5Nだけど、メディアや試乗した一般のドライバーにもかなり高評価だったみたい。日本ではまだ苦戦中のヒョンデだけど、これからイメージチェンジできるのか? それにはヒョンデの自信作のアイオニック5Nにかかっているのかもしれないわね~。とにかく、一度乗ってみて~。ヒョンデのイメージが変わるわよ~。