意外にリーズナブルな価格で落札
今回ボナムス・カーズのオークションに出品されたポルシェ911ターボは、初代3Lモデルで、サンドベージュのボディカラーとブラウンのレザー・インテリアは新車時のオリジナルを保ったもの。ボディには事故や腐食の跡もなく、驚くほどに素晴らしいコンディションを保っている。
またウイングにはオリジナルのクラシックな「Turbo」デカールがそのまま残り、インテリアではレザーシートやヘッドライナー、ダッシュボードのトリミングが施されている。フックス製のホイールも、もちろん新車時からのオリジナルアイテムだ。
クルマの履歴は2020年にアメリカに輸出されたことのみが残っており、2022年には現在のオーナーの手に、911ターボは収まった。その後、ポルシェのスペシャリストによるトランスミッションのオーバーホール等の整備を受け、さらにここ数カ月の間にリークダウンと圧縮テストも行われている。その結果は十分に満足できるものだった。パワフルなターボエンジン、その希少さ、そしてコンディションの素晴らしさ。
いずれをとってもこの1台は魅力的なヤングタイマーと評して間違いはないだろう。注目の落札価格は8万8550ポンド(邦貨換算約1700万円)。意外にリーズナブルな価格で(実際にはこれにオークショネアへのコミッションが加わるのだが)落札できたような印象を受けたのは嬉しいところだ。