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102回目の「パイクスピーク」にヒョンデが大挙襲来! 「アイオニック5N」のパフォーマンスはいかに?

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • ヒョンデ アイオニック5N TA:レカロの「Pro Racer SPA Hansシート」に6点式Hans対応ハーネス、EV消火システムも装備している
  • ヒョンデ アイオニック5N TA:フロントにも大きなチンスポイラーを装備する
  • ヒョンデのトレーラーは3台ともにNカラーにラッピングされ、「やってきたぞ」感を強く強調していた
  • 198号車に乗るのがダニ・ソルド。スペイン出身の37歳、WRCドライバーである
  • 36歳で英国出身、キング・オブ・ザ・マウンテンの称号を3度受けているシュートが乗るのが49号車
  • 2024年も好天に恵まれたパイクスピーク車検日。近くの町からも多くのファンが車両をチェックしにやってきていて、のんびりした雰囲気の中車検が行われていく
  • アイオニック5N:市販車(奥)とTA仕様。基本スペックに大きな差はなくカラーリングも同じ
  • ヒョンデ アイオニック5N TA:大きなエアロはパイクスピークならでは、である
  • アイオニック5NのTA(タイムアタック)仕様の車両は、独自の高ダウンフォース・エアロダイナミック・パッケージを装着する。基本的に2台に差異はない

予選から大いに盛り上がりを見せていた

2024年で102回目を数える別名「レース・トゥ・ザ・クラウド」とも呼ばれている「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」のレースウィークがスタートしました。その初日となる6月17日には、エントラントが一堂に会して公開車検を行います。これを目当てに近隣の住民が見学に来ていたりして、会場は大いに盛り上がっていました。

102回目のパイクスピークにヒョンデが大攻勢をかけてきた

パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、アメリカ・コロラド州にあるパイクスピーク(標高1万4115フィート=4302m)という山を舞台に、いかに速く山頂まで駆けあがるかを競うヒルクライムレースである。

初開催は1916年。102回目を数える今回のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムには、最終的に62台がエントリー。標高2862mのスタート地点から頂上までの全長約20kmの1本道のコースを1台ずつアタックすることになる。

そのレースウィーク初日となる2024年6月17日(月)はインスペクションデー(車検日)で、各チームが決められた時間に前後して公開車検に臨んだ。その会場となるブロードモア・ワールドアリーナには朝からエントラントが集結し、チームの受け付け、そして車検や装備品のチェックで1日中にぎわった。

今回もっとも注目されるのが、ヒョンデ「アイオニック5N」のエキシビションクラスへの参戦である。最新モデルの「アイオニック5N TA(Time Attack)Spec」が2台と、市販モデルのアイオニック5Nが1台という布陣になる。

TA Specに乗車するのは、2023年のパイクスピークの覇者でこれまで3度「キング・オブ・ザ・マウンテン(山の男)」の称号を受けたロビン・シュート(49号車)と、WRC(世界ラリー選手権)で走るドライバー、ダニ・ソルド(198号車)だ。このシュートとソルドが乗る車両は全く同じもの。ソルドはパイクスピーク初挑戦となるのでルーキー扱いだ。

同じくパイクスピーク・ルーキーとなるロン・ザラスは市販車のアイオニック5Nに乗る。当初のエントリーリストではポール・ダレンバック(キング・オブ・ザ・マウンテン3度/殿堂入り)が乗車することとなっていたが、現在のエントリーリストには名前はなくなっており、現地の車検会場にも現れることはなかった。

TAスペックは、市販のアイオニック5Nの基本パッケージを変えることなく、ワイド化とエアロパッケージを組み込んだ仕様となる。ショックアブソーバーやブレーキ、さらにはヨコハマ ADVAN A005の18インチのスリックタイヤを採用。量産車のパワーエレクトリック(PE)システムのソフトウェアチューニングにより、リアモーターの出力を37ps増加させ、最高出力687psを発揮することになる。これらの車両は、ヒョンデ・モーター・アメリカのサポートを受けるブライアン・ハータ・オートスポートが担当。

今回のパイクスピークには、米国はもちろん米国以外の13の国と地域から続々と参戦。車検に合格した各車両はこれから4日間の練習走行日を迎え、決勝日は2024年6月23日(日)となる。

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