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TOYO TIRESの最新「PROXES Sport2」をチューニングのスペシャリストがサーキットで試す!「語りかけてくれるタイヤですね」

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 高原義卓

  • ガレージ力のデモカーであるRZ34型フェアレディZ NISMOはホイールをRAYS VOLK RACING G025に交換したのみ
  • ガレージ力の中久木力代表。ドライビングスキルにも定評がある
  • J's RacingのデモカーであるFL5型シビックはタービン交換仕様で425psを発揮する
  • J's Racingの店長である梅原大吾氏
  • 今回のテスト試走は2024年5月25日に開催された第2回TOYO TIRES PROXES DRIVING PREASUREにて行われた
  • 2023年からTOYO TIRES PROXESのブランドアンバサダーに就任した木下隆之選手。NLSとニュル24時間レースを戦う
  • PROXES Sport2は非対称パターン/コンパウンドで回転方向の指定はない。環境にも配慮しながらスポーツ性も磨いている
  • PROXES Sport2は2023年2月に発売されたプレミアムスポーツタイヤ。235/60R18~325/30R21までを用意する

ニュル24時間レース挑戦の知見が盛り込まれたPROXES Sport2

2024年5月25日に岡山国際サーキットで開催されたTOYO TIRES主催の「第2回PROXES DRIVING PLEASURE」。参加者による走行会が主ではあるが、イベント内ではショップのデモカー走行枠も設けられており、チューナーにもTOYO TIRESを試す機会がありました。すでにTOYO TIRESのグローバルスポーツタイヤブランドのフラッグシップであるPROXES R888Rのテスト模様を紹介しましたが、今回は2023年2月に発売された最新作「PROXES Sport2」についてレポートします。著名なチューナーたちはこのタイヤにどのような評価を下したのでしょうか?

サーキットで磨かれた柔軟性/コントロール性/懐の深さ

PROXES Sport2はブリヂストンの「レグノ」やヨコハマの「アドバンスポーツ」、ダンロップの「スポーツマックス」と同じカテゴリーに属するプレミアムスポーツタイヤだ。相反するドライ&ウエットコンデションのバランスが突き詰められており、グリップ力/ハンドリング/快適性/耐久性のすべてを高次元で満たす欲張りなタイヤである。

何より、2020年から技術研鑽としてチャレンジを続けるNLS(ニュルブルクリンク・ロングディスタンス・シリーズ)およびニュルブルクリンク24時間レース(以下ニュル)への参戦以降にリリースされた初のスポーツ系タイヤになる。つまり、その成果(スペック)が盛り込まれた新世代第1弾といえるものだ。では、NLSレースでの経験はどのようにフィードバックされているのか? 同レースに参戦する木下隆之選手によると、

「ニュルは全長が20kmにおよぶロングコースのため、各エリアで天候が異なることはよくあります。また、昼間だけでなく夜間走行もありますので、刻々と変わる路面状況や気温に対応する柔軟性、そしてコントロール性が何より重要です。また、プロからアマチュアまでがコース上に混在していますので、突発的な回避が必要になるシーンもままあります。予期せぬ事態に対応できる懐の深さも大切なんです」

とのこと。つまり、NLSレースでは一発のグリップ力だけではなく、どんな場面でも安心して駆け抜けられる総合性能を研ぎ澄ませている。こうした考えがPROXES Sport2に盛り込まれたと言っていいだろう。

楽で安全に走れ、街乗りからサーキットまで応えてくれるタイヤ

今回のイベントでそのPROXES Sport2を履いたデモカーを持ち込んだのは、関西のホンダスペシャリストである「J’s Racing」と中部エリアで日産「フェアレディZ」を軸とした日産車を手掛ける「ガレージ力」の2社。車両は前者がFL5型ホンダ「シビックタイプR」で、後者はRZ34型日産「フェアレディZ NISMO」に装着してのトライとなった。

「語りかけてくれるタイヤですね」走行を終えて開口一番、そう語ってくれたのはJ’s Racingの走れる店長こと梅原大吾氏。

「コンパウンドは行き過ぎず、足りなすぎずでじつに丁度いい。ケース剛性は決して高くはないのですが、破綻せずにしっかり路面を捉えてくれますし、『そろそろ限界ですよ』というインフォメーション性も高い。表面に溝が多く、面圧に対してグリップ感はR888Rよりも薄いので、しゃかりきにタイムを狙うタイヤではありません。ただ、特性が素直ですし全体のバランスも整っていますから、ずっと走っていたくなります」

コース上でわざとタイヤをこじったままアクセルを入れるなど、想定外の負荷をかけてみたそうだが、潰し切ってもタイヤは破綻することなく、柔軟に反応してくれたそう。楽して安全に乗れて、攻めてもちゃんと応えてくれる。「癖もないのでライフが長ければ、街乗りからサーキット走行まで楽しみたいというユーザーにオススメできますね」とベタ褒めだ。

そのクルマ専用に開発されたような納得のバランスの良さが引き立つ

一方、ガレージ力の中久木力代表は、

「性能チャートがあれば、すべての評価軸で80点と平均点以上。何も聞かされずに乗ったら、メーカー純正と言われても納得するほどバランスがいい」と驚いた。

「今回、フェアレディZ NISMOで初めてサーキットを走りましたが、アンダーが強めに出る、リアがブレイクしてオーバーになるといった、違和感がどこにもないんですよ。極端に言えばニュートラルステアで曲がっていける。速い、遅いではなく、楽しく走れる。サーキット初心者にとっては間違いなく安心材料です」

変に尖がったところがないから、限界を超えてもスコーンと抜けない。しかも、グリップ力が急激に垂れることもないので、連続周回でも変化が少ない。転がり抵抗やノイズのほか、燃費も考慮されるプレミアムタイヤとしては文句なしだ。「走行後に表面を確認しましたが、ブロックが破断することもなくキレイで、摩耗も少ないのにも驚きました。ライフもよさそうですね」と、重量級のハイパフォーマンスカーの普段履きとしても最適なようだ。

「乗って楽しい」ことがTOYO TIRES PROXESの一番の魅力!

ストリートでの乗り味はやや硬めと中久木代表は最後にコメントを加えたが、これに対しては前出の木下選手のコメントを思い出した。

「PROXESの開発陣は走ることに熱い思いを持ったスタッフが多い。なので、コンフォートタイヤでもいい意味でスポーツ魂が詰まっています。コンフォートタイヤなので乗り心地も大事なんですが、やっぱり‟乗って楽しい“のがTOYO TIRESの一番の魅力だと思いますよ」

NLSレースとニュル24時間レースで培われた経験とノウハウが投入された新しいPROXES Sport2。食わず嫌いせず、試してみる価値はありそうだ。

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