7人乗りのコンパクト電動SUVがマイナーチェンジ
メルセデス・ベンツは、バッテリー電気自動車(BEV)のコンパクトSUV「EQB」の改良新型を発表しました。7人乗りでさまざまなシチュエーションに対応できるこの人気モデルは、内外装のデザインを一新したほか、WLTCモードでの一充電走行距離は557kmまでアップデートされました。
取り回しやすいサイズでありながら、日常の使い勝手を両立
「EQB 250+」と「EQB 350 4MATIC」の2グレードからなる改良新型の主な変更点としては、一充電走行距離の伸長と、エクステリアのデザインがあげられる。EQB 250+のサイズは全長4685mm×全幅1835mm×全高1705mmと日本の道路環境下において取り回しのしやすいサイズでありながら、2830mmと長いホイールベースを活かした最大7名の乗車や積載性の高さなど、日常の使い勝手も両立させた電気自動車となっている。
これまでのメルセデス・ベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで並立させ、高いパフォーマンスを発揮するのがポイントだ。
WLTCモードの一充電走行距離は557キロ
両モデルはパワートレインや最高出力に違いがあるため、それぞれ見ていこう。まず、EQB 250+はフロントアクスルに交流同期電動機が搭載され、前輪を駆動する。最高出力は190ps、最大トルクは385Nmを発揮。十分な加速力を持ちながら、内燃機関の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムーズな制御を行う。
一方でEQB 350 4MATICは、フロントアクスルに交流誘導電動機を1基、リアアクスルに交流同期電動機を1基搭載する4輪駆動モデルとなる。最高出力は292ps、最大トルクは520Nmを発揮。前後アクスル間のパワーバランスを走行状況に応じて毎秒100回の頻度で高度に調整する。メインはリアの電気モーターだが、フロントの電気モーターを高負荷時等にサポートとして使うことで電力量消費率を最適化すると同時に、フロントアクスルの誘導モーターの部分負荷域における引きずり損失を最小限に抑えることを基本思想としている。
EQBの高電圧バッテリーはリチウムイオン電池を採用し、前後アクスル間のフロア部に搭載する。EQB 250+のバッテリー容量は70.5kWh、WLTCモードの一充電走行距離は557kmとなる。充電は6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。