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真夏の旧車ライフは「電動クーラー」で問題解決!「510ブル」「縦目ベンツ」「ビートル」の装着例を紹介します

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)/AMW竹内耕太(TAKEUCHI Kota)

フォルクスワーゲン タイプ1:エンジンパワーのロスなく快適に! 空冷VW専用キットも登場

最後に紹介するのは長谷川さんが乗る、1951年式フォルクスワーゲン「タイプ1」だ。このビートルもショーカーとしてエンジンをツインキャブ化したりディテールアップしていることで、エンジンルームにコンプレッサーを装着するスペースがないため、電動クーラーを採用したそうだ。

リアにエンジンがあり、フロントにトランクがあるビートル特有のレイアウトを考慮して、各パーツの設置は独特だ。コンプレッサーはフロントトランク内に設置。さらにトランク前端にあるスペアタイヤを格納するスペースを利用してエバポレーターを設置し、ダクトを使って車内に冷気を引き込んでいる。車内もショーカーゆえに吹き出し口をダッシュ下に目立たないように設置。クーラー装着車であることは外観からはほとんど分からないようにこだわって設置されている。

ちなみにクラシックVWについては、横浜の空冷VW専門店「FLAT4」とのコラボレーションで各モデル別にキット化されており、簡単に装着できるようになっているそうだ。

豊富なオプションとアイデア次第で幅広い車種に装着できる

このように、幅広い車種にそれぞれの取り付け方法で装着できるのが電動コンプレッサー式クーラーの最大の魅力であることが分かっていただけただろう。とにかく装着する車種ごとにレイアウトや装着方法の自由度が高いのだ。

他にも、もとは純正クーラーが搭載されていたがコンプレッサーなどの純正パーツ供給が難しくなった車種に、純正のエバポレーターやコンデンサーをそのまま流用してコンプレッサーのみ電動に置き換える「ニューレトロフィット」とも言える活用法もあるそうで、実際にBMWのE24(初代「6シリーズ」)の専門店による装着例があるそうだ。

さまざまな可能性を秘めた電動クーラーキット。他にも多くの車種に装着例が続々増えているそうなので、気になる人は問い合わせてみてほしい。

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