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ル・マン24時間で「ロッシ」に会えた! チョロQみたいな「ビートル」が走る「VWファンカップ」も注目です【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • ロッシ
  • VWファンカップ:派手なカラーリングも見ているだけで楽しい
  • VWファンカップ:ピットロードでマシントラブル修復中
  • VWファンカップ:マシンからオイル漏れ発生……
  • VWファンカップ:チョロQのようなフォルムもかわいい
  • VWファンカップ:カラーリングは個性的
  • VWファンカップのカラーリングはとても個性的でポップ
  • VWファンカップ:可愛い見た目とは違い本格レースマシンの作り
  • VWファンカップには日本人ドライバーも参戦
  • ゴルフとレースを楽しまれる集いなのでしょうか?
  • 優雅なクラブハウスはコースのすぐ脇
  • 爆音の横で優雅にゴルフを楽しむ方々
  • コースサイドで撮影するためにこんな道をどんどん森方面へ
  • メディアシャトルを降りてどんどん進みます
  • 公道部分を疾走するポルシェ
  • ロレックスのVIPラウンジにMr.ル・マンのカッコいい写真。しかし、会う度にスタッフからは「儲かってまっか?」と大阪弁で聞かれます(笑)
  • ヴァレンティ―ノ・ロッシのドライブするBMW M4 GT3。 ゼッケンはMotoGP時代と同じ46
  • 予選1を見事にP1で終えたBMW のハイパーカー
  • コースマーシャルのおかげで安全なレースが運営できます
  • ものすごくオーラのあるロッシですが、とても気さくです

予選が始まりのんびりとした雰囲気が一変!

ドイツ在住でモータースポーツを取材する池ノ内みどりさん。ヨーロッパ3大レースのひとつであり、2024年6月16日に無事に決勝を終えてフィニッシュしたル・マン24時間レースも取材していました。今回は休息を終えて始まった予選日の模様をお伝えします。本戦以外にもサポートレースの走行もあるなど、にぎわいを見せていました。決勝の結果をお届けする前に、予選日の様子をレポートします。

ヴァレンティーノ・ロッシは4輪レースでも人気者

ル・マン24時間耐久レースの本格的なレースウィークエンドは、水曜日のフリープラクティスや予選1からスタート。パドックは休息日だった前日までののんびりムードから一気に緊張感に包まれます。

ル・マン24時間レースのセッションは午後から始まりますが、午前中から各自動車メーカーはドライバーや各チーム監督らとのインタビューの機会を設けています。ドライバーらは、ル・マンに対する思いや展望などを語ってくれるのですが、各メーカーの時間が重なっていることも多く、どこかにフォーカスをしないといけないのが残念です。私は事前にアポイントを申請していたこともあり、WRTからBMW「M4 GT3」で参戦するヴァレンティーノ・ロッシの元へ!

ホンダやヤマハで活躍した世界的なMotoGPチャンピオンのロッシ。そのアグレッシブな走りとは裏腹に、いつも真摯にファンと向き合う姿勢や、明るく親しみやすい素晴らしい人柄に世界中のファンが魅了されるのはとてもよく理解できます。

私は10数年前から大ファン。もちろん仕事のときはそれをしっかり封印して取材をしていますが、仕事でなかったら蛍光色のロッシグッズを全身にまとって、他のファンの方と思いっ切り楽しんでみたいですね。いつか本当に実現させたい! ロッシは日本人や日本のバイクメーカーに多大なリスペクトをしてくれていますので、日本人としてとても光栄で嬉しく思います。

サポートレースのVWファンカップが楽しい!

さて、ル・マンのレースウィークにはいくつかのサポートレースが開催されるのですが、その中でも「VWファンカップ」がとても楽しいのです。工夫を凝らしたポップなカラーリングを見ているだけでもワクワクします。

そのかわいらしいフォルムとは裏腹に結構ハードなレースで人気を集めています。ピットロードではマシンからオイルがドロドロに流れ出たり、必死でリペアをしながらコース復帰させるため奮闘するメカニック、心配そうに見守るドライバー、いろんな人間模様が見られます。日本人ドライバーも参加していたようで、写真を撮らせていただきました。

このレースのよいところは皆さん和気あいあいとゆる~い雰囲気なところでしょうか。家族や友だち、みなさんが一緒にピットロードで応援しいてとても楽しそうです。スパで開催されるVWファンカップの25時間耐久レースには、私の友人のBMWワークスドライバーのマキシム・マルタンが毎年ジェントルマンと組んで参加するのを楽しみにしているほどです。

コースサイドで迫力ある走りを撮影

この日のフリープラクティスでは公道部分のコースサイドに行きました。名称ではゴルフ、ミュルサンヌという場所で、ゴルフはその通りゴルフ場があるんですよ。マシンが爆音で走行しているすぐ側にセレブリティな雰囲気があふれるクラブハウスがあり、ゴルファーたちは優雅にプレーを楽しんでいます。

また、ミュルサンヌのシケインを右折すると、そこからは私がテストデーに落ちたドブがあるインディアナポリスまで超ロングストレート。ドライバーによると混んでいなかったら300km/hは出せるそうです。

コースを走行するアストンマーチン

途中まではメディアシャトルで行けるのですが、そこから先はカメラを担いで森の中を歩きます。樹木の枝が腕や頬に突き刺さったりもします(笑)。ここ2年ほどはメディアシャトルが改善されて大変助かっていますが、数年前まではいつ来るかわからず、コース脇で多くのフォトグラファーたちが置いてけぼりになりました……。私も1時間半かけて重いカメラを担ぎ、徒歩でメディアセンターまで戻ることを何度か経験して、それ以来コースに出ることは諦めていたのですが、最近はちょっと安心です。

フリープラクティスを終えて、予選1はトップカテゴリーであるハイパーカー23台によるしのぎ合いが迫力満点。1時間という短い予選の中で、いつどのタイミングでどれだけマシンのポテンシャルを発揮させるのかも焦点になります。

超ベテランのトヨタ、2023年総合優勝のフェラーリ、今季は絶好調のポルシェを破り、デリース・ファントーアがドライブする15号車BMW MハイブリッドV8が見事1位を獲得しました。ポールポジションを決めるハイパーポールも控えていますが、ものすごい快挙です!

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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