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マツダ「RX-7」用ロータリーを「スーパーセブン」に搭載! 人生最後の1台になぜエンジンもボディも「セブン」を選んでRE雨宮に製作してもらった?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

FC3S純正USエンジンを搭載

オートサロン出展車が壱号機として製作され、森さんのマシンは2番目に製作したモデルだからと、RE雨宮代表によって「ウエストフィールドRE弐号機」と名付けられた。チューニングの詳細については、なるべく加工を少なくするためにエンジンはFC3S純正USエンジンを搭載。このベースユニットを選んだ理由は、輸出モデルのFCはNAしかなかったことが最大の理由。エンジンだけでなくハーネス類も含めてマツダ純正品がそのまま使えるのが大きなメリットだっとという。また、エンジン換装に伴って、本体はオーバーホールを行ったが、その際に「RX-8」用のローターに交換し、高圧縮仕様にしているのもポイントだ。また、RX-8用についてはオイルパンも流用しているとのことだ。

見た目ではわかりにくいが、じつはマツダ純正流用パーツはかなり多く、トランスミッションはSA22C用、キャリパーやローターはFC3S用を入れるなど、元はウエストフィールド社のマシンではあるが、RE雨宮の手によってマツダパーツとコラボさせた特別仕立てのマシンとして仕上がっている。

気持ちよく走れる人生最後のスポーツカー

ボディは見ての通り、完全なオープンエアスタイルで屋根はなく、ドアもなければ、ウインドスクリーンも付いていない。したがって、これに乗る時にはヘルメットを被っているのかと聞いてみると

「たまにヘルメットを被る時もあるが、ほとんどサングラスに帽子のみで乗っている。あまり飛ばさなければ、飛び石も気にならない」

とのことだった。森さんいわく、実用ゼロのクルマだけれど、軽量コンパクトなボディとエンジンは、キビキビ走って面白いという。その感覚はゴーカートにも似ていて、振り回して走ったりしないが、ワインディングで気持ちよく流しながら走れる。しかも、ポテンシャルはそうとう高いため、アベレージ速度も高く、あらゆる面でゆとりを持った走りを楽しめるという。

最後に森さんは、今後についてこう話してくれた。

「人生最後のスポーツカーとしてこのRE雨宮ウエストフィールドREセブンを大切に維持し、気の向くまま乗り続けます」

ロータリーサウンドを吐き出しながら走るウエストフィールドは、チューニングフリークにとってその排気サウンドを聞いた瞬間に思わず振り返ってしまうほどインパクト高めの衝撃的なマシンであった。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを一冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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