ハタチになった佐々木藍咲選手が平成初期の軽オープンスポーツに試乗
旧車好きな20歳の女性レーシングドライバー佐々木藍咲(ささき らみ)選手に、さまざまな旧車に試乗してもらって若者目線の素直なインプレをお届けする企画。今回はホンダアクセスがグッドコンディションを維持して管理している、ホンダ「ビート」に乗ってみました。
2024年KYOJO CUP開幕戦では自己最高位を更新
佐々木藍咲さんは、富士スピードウェイで開催されている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年シーズンに4輪レースデビューした2004年生まれの若手女性レーシングドライバー。2024年の開幕戦では自己最高位の5位でチェッカーを受けた。そして今シーズンはGR86/BRZ Cupクラブマンシリーズにもスポット参戦予定で、着々とレーシングドライバーとしてのキャリアを積んでいる。
レーシングドライバーをする傍ら、普段はフォーミュラドリフトジャパンを運営する会社である「MSC株式会社」に勤めるという、公私ともにクルマ漬けの生活を送っている。
佐々木さんは今年めでたく20歳という節目を迎えたが、そんな若さで根っからの旧車好きなのである。KYOJO CUPでは、来場者向けイベントとして旧車の助手席試乗体験が行われているのだが、そこに参加している旧車たちを自身のスマホで撮影したりするほどなのだ。
旧車好きの佐々木さんに、今回はホンダアクセスのパーツが取り付けられた1993年式ホンダ「ビート」に試乗してもらった。この車両には2011年にホンダアクセスがビート発売20周年を記念して、数量限定で販売したモデューロパーツや専用純正アクセサリーが装着されている。スポーツサスペンションやスカイサウンドコンポなど、今となっては希少なアイテムが装備されているのだ。
顔の印象はなんだかDCインテグラに似ているかも?
軽自動車のコンパクトな車体でエンジンレイアウトをミッドシップとしたビートは、独特のフォルムとデザインを持つ。佐々木さんはリアビューが気に入ったみたいだ。
「なんだかテールランプのデザインが顔っぽくてカワイイです! ほら、バックライトがこの位置にあって、リア全体で見るとなんだか目みたいになっていて、リアに表情が出ている感じがありませんか? フロントはなんだかインテグラ(DC型)に似ているかも。時代が近いのもあるんですかね?」
ビートのフロントビューがインテグラに似ているという声は珍しいかもしれないが、言われてみれば確かにそうかもしれない。というかパッとDC型インテグラが頭に思い浮かぶあたりは、さすが旧車好き女子だ。
そして実際に室内に入ってみると驚きの連続であったようだ。
「えっ! シートの柄がゼブラなんですね! 独特な雰囲気で可愛らしいです。メーターがダッシュボード側ではなく、ステアリングコラム側に付いていて距離感も他のクルマとは違う印象ですね。あとメーターデザインもバイクみたいで面白い! ダッシュボードに堂々とスピーカーが置いてあるもの印象的でイイですね」
と、2011年に限定販売されたスカイサウンドスピーカーは佐々木さんにも刺さったようだ。