最高峰のドリフトマシンが選んだ「R」の最新モデル
モータースポーツに参戦するうえで、ホイールの役割は大きいと思います。とくにドリフト競技では、直進方向とは異なる方向へタイヤが向かうので、それ相応の対策というのがホイールにも必要になります。レイズ「gram LIGHTS 57NR」は、ドリフト競技で頂点を狙うために開発されたモデル。そのこだわりを紹介します。
(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.044)
ハイパワーマシンの要求に応えることができる高性能スポーツホイール
ドリフト選手権「D1グランプリ」に出場している2台のトヨタ「GR86」は、 「TEAM TOYO TIRES DRIFT」の車両だ。ドライバーは川畑真人選手と藤野秀之選手。ちなみにこのGR86と藤野選手(66号車)は、2023年のチャンピオンに輝いている。
そんな最高峰のマシンの足を支えるのがグラムライツ57の「R」シリーズになる。57CRや57DR、57XRといった名作がドリフトマシンを支えてきた。現在のドリフト選手権向けのマシンは800〜1000psのパワーを誇る。生半可なホイールでは、限界突破状態のタイヤのグリップを感じ取ったり、左右に自在に振り回したりすることはできないのだ。
2024年から「TEAM TOYO TIRES DRIFT」の2台は、「57NR」を装着する。このホイールは、レイズ伝統のN系デザインを踏襲した10本スポークを採用しており、応力分散性に優れ、路面からの入力をしっかり受け止められる。
ドリフト競技に対応すべく最新のテクノロジーが投入されている
スポーク間には剛性を高めるため、新意匠「C-FORM」を設けている。これにより、強い力が加わる状況下においても真円を保ち続けることが可能に。また、レイズが新しく開発した「H.S.PLUS」(高強度化技術)によって、インナーリムの強度が飛躍的に向上している。ビードシート部のローレット加工は、大きなトラクションが掛かった際に起こりやすいホイールとタイヤのズレを抑えて、トラクションロスやタイヤバランスの変化を最小限に抑える。
また、9.5×18と10.5×19サイズには、ランフラットタイヤ用ホイールに使用されるハンプ形状“EH2+”を採用する。これによりトラクションを活かすためにタイヤの空気圧を低めに設定したとしても、ビード落ちのリスクを軽減することができる。
今シーズンもアツイ走りを披露してくれるであろうTeam TOYO TIRES DRIFTの2台
■Team TOYO TIRES DRIFT No.66 藤野秀之 選手
2023年のD1王者。D1GPには創成期(2001年)から参戦。川畑選手とは2016年に初めてコンビを組んだ。愛機のGR86は自身のショップで2022年に製作したもの。
■Team TOYO TIRES DRIFT No.88 川畑真人 選手
D1GPに2002年から出場している重鎮。優勝経験多数。2019年からGRスープラを使用し、22年にGR86に移行。自身でカーショップを運営しておりレイズも取り扱う。
■RAYS gram LIGHTS 57NR
【SIZE&PRICE ※消費税込】
・17インチ(7.0J):4万9500〜5万600円
・18インチ(7.5J〜9.5J):5万2800〜5万8300円
・19インチ(8.0J〜10.5J):6万2700〜6万9300円
COLOR:ダークブロンズ、グラスブラック