新型“コンチネンタルGTスピード”を発表
ベントレーモーターズは日本時間6月26日0:00に発売21年目を迎えた「コンチネンタルGT」シリーズの第4世代となる新型「コンチネンタルGTスピード」を発表しました。完全新設計の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」パワートレイン搭載やシングルヘッドライトを採用するなど、コンチネンタルGTスピードのポイントを見ていきます。さらに、クーペモデルと同時にオープンモデルである「コンチネンタルGTCスピード」も発表されました。
完全新設計の“ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド”を搭載
4世代目にあたる新型「コンチネンタルGTスピード」は「バカラル」と「バトゥール」のコーチビルドを通して確立した新しいデザインDNAをベースに、エクステリアとインテリアを徹底的に見直しつつディテールはすっきりとモダンに仕上げられた。
4L V8エンジンに190psの電気モーターを組み合わせた完全新設計の「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」により、最高出力782ps、最大トルク1000Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.2秒という傑出したパフォーマンスを実現する。電気モーターだけで81km(EUドライブサイクル)、トータルで859kmの距離を走行でき、スーパーカーでありながら普段使いにも適したモデルとなる。
新パワートレインのパフォーマンスに合わせ、シャシーも新しくなった。新設計の2チャンバーエアスプリングに新設計のデュアルバルブダンパーを組み合わせたことに加え、ベントレーダイナミックライド(48Vアクティブアンチロールコントロール)、eLSD、トルクベクタリングを搭載する。また、コンチネンタルGT史上初となる49対51というリア寄りの重量配分と相まって、驚異的なボディコントロールとシリーズ最高の乗り心地を実現している。
主力モデルにシングルヘッドライトが採用されるのは1950年代以来のこと
新しいエクステリアは未来を見据えたデザイン革命の一環から誕生した。コンチネンタルGTのフロントフェイスが過去20年で最大の変貌を遂げ、ベントレーの主力モデルにシングルヘッドライトが採用されるのは1950年代以来となる。
そして、ベントレーが世界に誇るインテリアのデザイン、素材、品質、クラフトマンシップも健在である。加えて、ウェルネスを重視したシートテクノロジー、新設計のエアイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング、新しいテクニカル仕上げのダーククロームなどが新たに導入される。
また、コンバーチブルの「コンチネンタルGTCスピード」がクーペモデルと同時発売されるのもコンチネンタルGT史上初となる。クーペもコンバーチブルも英国本社のドリームファクトリーですべて手作業で製作され、生産および納車は第3四半期に開始予定である。
AMWノミカタ
今回の新型コンチネンタルGTのわかりやすい特徴はV8エンジンに190psの電気モーターを組み合わせた「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」パワートレインの採用と、シングルヘッドライトの採用であろう。
特にシングルヘッドライトは1950年代に登場した「S2」モデル以降初の採用となる。伝統的な丸目4灯に慣れてしまっている人には違和感があるかも知れないが、これが今後のベントレーのデザインDNAとなる。それ以外のボディスタイルは、本当に新型かと思えるほど前モデルを踏襲しているようだ。
もちろん細かく見れば違いはわかるが、ドラスティックな変化と感じることはできない。これを新しいと捉えるか、全然変わっていないと捉えるか。このクルマがどう受け入れられるのか楽しみである。