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バブル世代には懐かしいカラーリング! スズキ「RGB500」が約580万円で落札! フルカウルをまとったレーサーは市販ロードモデルでした

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 2024 Courtesy of RM Sotheby's

  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's
  • 3万8400ドル(邦貨換算約580万円)で落札されたスズキ「RGB500」(C)Courtesy of RM Sotheby's

世界的にも残存数は少ない

2024年5月31日〜6月1日にRMサザビーズがカナダ・トロントで開催したオークションにおいてスズキ「RGB500」が出品されました。同社の写真を見る限りではカウルの状態もよく、メカ部分もきれいで落札価格も期待のできる1台でした。

スペック的にはワークスマシンとほぼ同じ

今やほぼ絶滅してしまったのが、2ストロークエンジンだ。クルマでは360cc時代の軽自動車を中心に使用され、バイクでは1970年代から1990年代まで、ハイパワースポーツモデルに搭載された。同排気量で比較した場合、4ストロークとは比べ物にならないほどのパワーもさることながら、ピーキーなエンジン特性も乗りこなす楽しみのひとつだった。漫画『バリバリ伝説』を読み、峠世代として、2ストを操り、膝を擦っていた方もいるのではないだろうか。

2ストスポーツで欠かせないのが、レーサーレプリカだ。その名の通り、レース車両のスタイルを市販車に採り入れたもので、空力を大いに意識したフルカウルのスタイルはネイキッドなどとはまったく異なり、人気を後押しした。

レーサーレプリカという名称があるということは、レースも人気だったとも言えるわけで、実際にロードレース世界選手権では2スト勢が暴れまくっていた。その代表格がスズキのRGシリーズで、1974年から1982年の参戦では「RG500」で参戦し、なかでも1976年のバリー・シーンの年間チャンピオン獲得はスズキにとっても輝かしいものだった。

スズキのRGというとガンマが思い浮かぶが、これはあくまでも発展型で、1982年まではロードレーサー、市販車ともにRGのみだった。ロードレースの上限だった500ccは2ストでは大排気量と言ってよく、1976年モデルで100psを発生していたとされる。1Lあたり換算では200psで、その後徐々にパワーアップしただけに相当なモンスターと言っていい。

スズキはときにユニークな技術を投入するメーカーで、RG500をはじめとするロードレーサーではスクエア4気筒と呼ばれる形式を好んで採用していた。これは並列2気筒をふたつ合わせたような構造をしていて、上から見ると4つの気筒が四角に並んでいることからこの名称があった。もちろんスズキ以外の他メーカーではほとんど採用例はない。これはスクエア4として市販車にも採用されている。見た目でユニークなのは気筒配列だけでなく、キャブレターを付ける場所が確保できなかったため、エンジンサイドに装着するフランジ式を採用していた。

RG500(A/B)でのワークスチームの活躍により、プライベーターへの供給も行われていた。いわゆる市販ロードレーサーで、それが「RGB500」となる。スペック的にはワークスマシンとほぼ同じで、スタイルもフルカウルをまとったレーサーで、世界各国で使用され活躍した。先に触れたように1982年にスズキは一旦、ロードレース世界選手権でのワークス活動を休止してしまうが、市販ロードレーサーであるRGB500は1984年まで生産は続けられた。

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