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日産「レパード」をヤンチャ仕様から大人仕様へノーマル戻し! 昭和世代クルマ好きに刺さるポイントを押さえたカスタムに注目です

日産 レパード:加工した日産Y31型「シーマ」用のフロントリップスポイラーを装着する

ハイソカーの先駆け「レパード」に乗りたい衝動に駆られて購入

1980年に登場した高級パーソナルカーの代表格といえば、日産初代F30型「レパード」。当時のCMは歌手で俳優の加山雄三さんをイメージキャラクターとして起用し、さらに「最先端は、愉快だ」や「鋭く挑む、華麗なる豹」、「パワーエリート」といったカタログのキャッチコピーが印象的でした。F30型レパードのオーナーの“かずぽん”さんは、当時ハイソカーの先駆けでもあったレパードに憧れていた青春時代を思い出し、乗りたいという衝動に駆られて購入するに至ったそうです。当時感を大切にしたスタイルで、旧車イジリを楽しんでいます。

画期的なピラーレスハードトップスタイルを採用

日産初代F30型「レパード」は、4ドアハードトップと2ドアハードトップの2種類のボディタイプが用意されていた。そして、その開発には、日産「スカイライン」の生みの親として有名な櫻井眞一郎氏が大きく携わったことはあまり知られていない。

シャシーは日産910型「ブルーバード」をベースに、先進的なデザインのモデルを追求すべくフォルムにこだわっている。その特徴は直線を巧みに組み合わせたスタイリングや、スラントノーズなどに見られる。とくに注目すべきポイントは、グラスエリアを広くとるデザインにある。大胆に傾斜させたフロント/リアウインドウに加えて、サイドはリアクオーターピラー部に小窓を開けた、斬新かつ画期的なピラーレスハードトップスタイルは大きな特徴となった。

至れり尽くせりの最先端技術満載モデルだった

また、当時の高級パーソナルカーの先駆けとして、国内初づくしの先進エレクトロニクスも満載だった。その中でもアナログメーターが当たり前の時代に、燃料、水温など4つの計器類をデジタル表示するマルチ電子メーターの採用や光通信ステアリングスイッチ、オートボリュームコントロールオーディオ、チルト&テレスコピックステアリング、オートエアコン、リジューム・アクセラレート機構付きASCD(オートスピードコントロール)、ドライブコンピュータまでも装備。まさに、至れり尽くせりの最先端技術満載モデルとして大きな注目を集めた。

名機といわれるL型エンジンを搭載

パワーユニットについては、日産が誇る直列6気筒L28E型を筆頭に、直列6気筒L20E型、直列4気筒Z18型の3種類をラインアップ。熟成の日産L型エンジン搭載は、まさに「パワーエリート」であったが、当時からチューニングのベースとして有名な名機の搭載は、別の意味で遊べるクルマとしても話題となった。

1981年にはL20E型にターボチャージャーを装備したターボシリーズが登場。さらに、1984年に入ると日産「フェアレディZ」と同じパワーユニットであるV型6気筒SOHCターボも搭載した「300ターボ グランドエディション」も登場した。

ヤンチャなスタイルから大人の落ち着いた仕様にフルリニューアル

今回紹介する香川県在住の“かずぽん”さんの愛車は、1985年式の「SGX」グレード。購入したのは7年ほど前で、当時は黄色ベースのトリコロールカラーにオールペンし、ボンネットもロングノーズ化させたヤンチャなスタイルだったが、貴重なレパードを今後も乗れるようにしようと、大人の落ち着いた仕様にフルリニューアル。ボンネットを含めた改造パーツは一部を残して純正品に戻した。

現在装着しているパーツの中で純正ではない点を聞くと、加工した日産Y31型「シーマ」用のフロントリップスポイラー、フロントグリル、3分割リアウイングとのことだ。

また、車高を下げるために叩き出した前後フェンダーもこのクルマにとって絶対的に必要な装備で、車高を低くするためにサスペンションを4輪ともエアサスに交換している。したがって停車時では、絶妙なバランスで引っ張りタイヤがゼロクリアランスで収まるスタイルになっている。

昭和生まれのクルマ好きにとっては若かりし頃を思い出す1台に

内装は昔の名残もあり、モモの直径30mmのステアリングに真っ赤なチンチラシートカバー、懐かしのオーディオや後付けスピーカーなどをセットする。エンジンルームにはラッパをセットし、落ち着いた雰囲気の中にもかつて青春時代に流行っていたアイテムをさりげなく装着。昭和生まれのクルマ好きにとっては若かりし頃を思い出させてくれる1台として完成させた。

今後の予定はしばらく現状維持。ここからは改造というよりは、ノーマル戻しへとスタイルを変え、最終的には社外品はRSワタナベ 8スポークを履かせただけの状態になるかもしれないと話してくれた。

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