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「ルート66」唯一の激レアなロードサインを発見! 荒れた旧路面も味わいたっぷりでオススメです【ルート66旅_58】

「ルート66」唯一の激レアなロードサインを発見! 荒れた旧路面も味わいたっぷりでオススメです【ルート66旅_58】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

新旧の交通網を写真に撮るのも面白い

もうひとつ、アメリカを代表する新旧の交通網を、1枚の写真に収められるのも面白いといえば面白い。廃線から地図に復活した現在のルート66と路面、ルート66に取って代わるインターステート15号線、大編成の貨物列車がひっきりなしに行き交う線路。アリゾナ西部のブラック・マウンテンと同じように、現代に比べてパワーがない昔のクルマにとっては、覚悟を決めて挑むべき難所だったのだろうと思う。

もっともマイル・トレインと呼ばれる1マイル(1.6km)を超えることもある貨物列車は、先頭/中間/最後尾を合わせて10両に迫る機関車を備えている場合があるにもかかわらず、今にも止まりそうなスピードで力を振り絞るかのように急勾配をノロノロと登っていく。

交通の要衝は事故も多発、くれぐれも気をつけて!

余談だが今でもカホン峠はクルマのトラブルや事故が少なくない。上りはエンジンの回しすぎによるオーバーヒートで、インターステートの路肩にクルマが停まり、ボンネットを開けて立ち尽くすシーンをよく見る。そして下りはスピードの出し過ぎや、ブレーキのフェードに起因する事故だ。前回のサミット・インにクルマが突っ込んだのも、原因は飲酒運転だけじゃない気がしないでもない。

鉄道も1989年に大変な事故があった。機関車と貨車で75両にもなるサザン・パシフィック鉄道が、ブレーキの故障とヒューマンエラーが重なる事態に見舞われ、麓に位置するサンバーナディノの住宅地に突っ込んで、乗員と住民の6名が亡くなる大惨事を引き起こしている。下りの急勾配に加えて大編成がゆえの重さも災いし、暴走時の速度は170km/hに達したという説があるほど。

そういった話を見たり聞いたりしていることもあり、カホン峠の下りはとくに慎重な運転を心がけている。

* * *

次回はリバーサイドと併せて都市圏「インランド・エンパイア」を構成し、東から見てロサンゼルスの入口に当たるため「ゲート・シティ」と呼ばれている、人口22万の大きな街サンバーナディノとその近郊にある名所を散策してみよう。

■「ルート66旅」連載記事一覧はこちら

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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