スーパーチャージャー搭載の最速!? 作業車
トヨタ「ハイエース」はさまざまなプロフェッショナルたちの仕事の相棒として活躍していますが、プロのニーズとオーナーの嗜好に応じて広がるカスタマイズの幅は、無限と言ってもいいほど多彩です。今回AMW編集部が注目したのは、荷室カスタムを披露してくれた標準ボディのスーパーGL乗りの“としちゃん”さんの愛車です。
エクステリアはエセックスでまとめあげる
大工である“としちゃん”さん。最近では主にリフォームと店舗での作業が多いということだ。収納はいたってシンプルにまとめられ、工具やビス類、ボンド類はラゲッジの自作ベッドキット下に収められている。これは、上に材料などを載せるためとのこと。そして、UIビークルのルームキャリアにはネットを取り付け、軽いモノを載せているそうだ。
気になるカスタマイズは、エクステリアをセンス良くエセックスでまとめあげ、ヘッドライトとフォグをスモークのブラック塗装で決める。そして、モモのステアリング、トラック用シフトノブ、レカロのシートと、“としちゃん”さん好みのコクピットに仕上げられている。極め付けは、ブリッツのスーパーチャージャーを搭載。オーナーの友人は次のように証言してくれた。
「こう見えて、走るとかなり速いです」
自作したとは思えない作り込み
気になる“としちゃん”号のラゲッジルームを見ていこう。
「効率よく積み込む工夫を心がけていますが、出し入れを繰り返しているうちに雑に……」
そう話すが、自作したとは思えない出来栄えの、手製のベッドキット。さすが大工。このベッドキットの下段に、仕事の道具が積み込まれるのだ。積み込みの手順を見ていこう。
まずは、ラゲッジの一番奥にコンテナに収められたビス類、ボンド類を積み込む。この位置でも取り出しはリアシートから可能になった。オーナーこだわりの工夫だ。
ビス類のコンテナの前には、インパクトやドリルなどの電動工具を入れたコンテナを配置する。工具類を入れたコンテナの横には集塵掃除機を置く。集塵掃除機の横には、スライド丸ノコが鎮座。そのスライド丸ノコの横に高価なレーザー墨出し機を収納する。
スライド丸ノコと高価なレーザー墨出し機の前に、腰ベルトとよく使用する工具類を入れたケースをざっくりと配置。その横には、延長コードやエアホース、小物などを入れた引き出し式のコンテナを設置する。
よく使用する工具類を入れたケース、その横の延長コードやエアホース、小物などを入れ引き出し式のコンテナの上に定規類や脚立を、横の空いた空間にそのほかの定規や工具を置く。
ベッドの上には、手作りの作業台や折りたたみ式のボックスを配置。手作りの作業台や折りたたみ式のボックスの上に、台車をセットする。結構な物量ながら、すっきりとまとめられていることに感心させられるのだった。
●オーナー
としちゃん
●ベースグレード
標準ボディ・スーパーGL
●車両スペック
フロントスポイラー/リアバンパー:エセックス
ホイール:デイトナD108(F&R:18×9.0インセット0)
タイヤ:グッドイヤー(F&R:215/40)
足まわりF&R:UIビークル
マフラー:エセックス
ブレーキ:ディクセル
その他のエクステリア:エセックス・ボンネット/ワイパーカバー/オーバーフェンダー、モデリスタ・グリル、ヘッドライト・ペイント(ブラック)、フォグ・ペイント(ブラック)、415コブラ・テールランプ、ワンオフ・給油口
インテリア:モモ・ステアリング、NOS・シフトノブ、不明・パネル/カップホルダー、レカロ・シート、自作・ベッドキット
チューニング:ブリッツ・スーパーチャージャー