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「ボンピン」に「キルスイッチ」など、箱車のレーシングカーの必須アイテムとは? どうして装備が義務付けられているのでしょうか

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW

4. キルスイッチ

レースカーの定番といえばキルスイッチも代表格だろう。トラブルを起こした際に火災などの二次災害を防止するため、ひねるだけですべての電源が供給されなくなる安全装備だ。位置は4点式シートベルトをした状態で手が届く範囲で、ドライバーが意識を失っているような状況のときに、車外からエンジンを停止させるケーブルキットもある。

5. 安全タンク

ナンバーなしのレースカーで使われるのはガソリンを入れる安全タンク。純正の燃料タンクは強い衝撃を受けると破損し、ガソリンが漏れて車両火を引き起こす危険性がある。そこでエラストマーという素材を用いると同時に、金属などのケースに入れて車室内に固定するのだ。なお公式レースには安全タンクの有効期限が定められており、取り付けを含め基準を満たしていなければ出走が認められない。

6. 消火器

最後は消火器で、レースのカテゴリーによっては義務化されており、目的は説明するまでもなく車両火災を早い段階で鎮火させるため。多くは自分でホルダーから外して操作するタイプだが、スイッチを押すだけで作動する自動消火システムもある。中身はパウダー/液体/ガスなど何種類かあり、いずれも定期的に点検を受けなければならない。

理由を理解して安全にレースやスポーツ走行を楽しもう

以上、レーシングカーが備えるべき装備のなかでも主要な6つのアイテムを挙げてみたが、これらはあくまで基本中の基本。サーキット走行初心者が最低限知っておきたいものだ。ほとんどが安全にレースを行うために必要な装備で、ほぼ間違いなく義務化されている。つまりこれらを装備していないとレースやサーキット走行への参加が認められないということになる。これらはなぜ装備する必要があるのか、理由まできっちりと理解したうえで準備し、レースやスポーツ走行を楽しみたいものだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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