簡易な点検なら、無料もしくは数千円でできる
エアコンが効かない原因には冷媒ガスのリークのほか、コンプレッサーの故障やエバポレーターなどの疑いもあるので、効きが悪いと感じたら、とりあえず専門店で点検を受けるのが一番だ。その専門店というのは、エアコンに強い電装屋のこと。
自動車専門の電装屋はどの街にも必ず数軒はあるため、そこに相談してみるといい。20〜30分の簡易な点検なら、無料もしくは数千円と安価な設定が多いので、これを活用するのがベスト。
そして微量な冷媒ガスのリークなら、エアコンガスクリーニングで対処するのがいいかもしれない。これは冷媒ガスを真空引きしたあと、エアコン内部の水分や不純物を取り除き、再度冷媒ガスとエアコンコンプレッサーオイルも充填するサービス。カー用品店などでも行っていて、費用は1万円前後となる。
このコンプレッサーオイルの充填がひとつのキモで、冷媒ガスが漏れると、コンプレッサーオイルも一緒に漏れる。そのため、ガスがリークしたエアコンをそのまま使っていると、コンプレッサーが焼き付いて、さらに大事になることが多いので、早期の点検が重要だ。そして簡易点検以上の本格的な点検となると、2~3万円コースになる。
ここがひとつの分かれ目で、簡易点検+エアコンガスクリーニングで、とりあえず、ワンシーズン乗り切るか。それとも、あと4~5年乗ることを考えて、本格的な点検修理を依頼するかよく考えて行動しよう。一番ダメなのは、効きが悪いまま使い続けること(コンプレッサーの焼き付きなど、悪化する可能性が大)で、次が冷媒ガスの圧力だけ測って、安易に冷媒ガスを追加補充すること。
エアコンが不調なときは、早めに専門店に相談し、ガスリークテスターなどで点検してもらうのが最適解だ。