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ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)/AMW

  • ガソリン価格が高い
  • おいしいフライドポテトですがグランデは量が多すぎた……
  • フライドポテトとともにいただいた、ニシンの酢漬けのハーリング
  • ベルギーの食事といえばフライドポテトとムール貝が定番(AMW撮影)
  • アウトバーンのガソリンスタンドはすべてセルフ
  • とても高いガソリン価格!

ニュルとル・マンに続いて次はスパ・フランコルシャンへ

ドイツ在住でモータースポーツを中心に取材活動を続ける池ノ内みどりさん。2024年もニュルブルクリンク、ル・マンとヨーロッパを代表する24時間レースを連続で取材しました。そして、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される「スパ24時間レース」も取材するべく、ベルギーへ移動開始です。高いガソリン価格を気にしながらの片道約640kmの旅は、新しい発見もありました。

渋滞を避けるためワイン街道を走行することに

ル・マン24時間レースから戻り、一気に普段の日常生活に戻ったのですが、ゆっくりしている間もなく再び愛車を駆り、3度目の24時間レース取材のため、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキットへ向かいました。ミュンヘンの自宅からは約640kmの道のりです。朝の8時前の通勤ラッシュという大混雑しているときに出発しましたが、私は逆方面へ向かうため、道路はスムーズに流れていました。

ミュンヘンからスパ方面へ向かう際、必ずアウクスブルクとシュトゥットガルトを途中で通過するのですが、そのふたつの街を通過する際は必ずと言っていいほどにアウトバーンで渋滞があります。だけど今回は平日にもかかわらず渋滞はほとんどなく、ラッキーと思ったのも束の間。次々とラジオからトラフィックニュースが入り、事故があちこちで多発していると……。私が普段、スパへ向かうときに利用するアウトバーンはいくつかのルートがあるのですが、いずれも事故で長い渋滞とのこと。迂回ルートとして導かれたのは、元F1ドライバーのニコ・ロズベルグが経営するレーシングチームのすぐ近所を通るアウトバーンでした。

ロズベルグが経営するチームのある街はノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセといい、その名(ヴァインシュトラーセ)の通りワイン街道のひとつなのです。道路の左右に広がる青々としたワイン畑を眺めながら、いつもとは違うルートを新鮮な気分でドライブしました。悪いことばかりではありませんね。

私の愛車のガソリンタンクの容量は52Lと多い方ではなく、片道600km以上となると必ず1回は給油する必要があります。ル・マン24時間レース取材から帰宅後、ガソリンは約3分の2がタンクに残っている状態で出発。ストップ&ゴーが少なかったことでコンスタントに走れていましたし、160km/h前後を出してもいましたが、燃費はそれほど悪くなかったと思います。

渋滞を迂回することもありましたが、約400km先のカイザースラウテルンで下道に降りて給油ができました。アウトバーンのサービスエリアへお昼休憩を取るのに寄ったのですが(レストランを利用するのではなく、家で作ってきたお弁当です)、そのときに見たガソリン価格にビックリ。なんと1Lあたり2.47ユーロ(約424円)! こんな価格でも気にせず満タンにできる方は、とてもお金持ちの方です。ハイオクなら約2.74ユーロ(約472円)ですよ……。

アウトバーンのガソリンスタンド

もちろん、そんな価格では私は給油できるはずもなく、一旦下道に降りて少しでも安いであろうカイザースラウテルンの街中で給油することに。1.83ユーロ(約314円)で、日本に比べれば十分高いですが、最近のドイツの価格と比べると10セントほど(約17円)安くて嬉しかったです。ドイツのアウトバーンは一般車両の通行料が無料ということもあり、一般道へ給油のために気軽に降りることが可能なのが助かります。1ユーロでも節約したいビンボーな私は、ほぼ100%の確率で給油のために一度、一般道に降りて給油します。

取材受付を終えて早速ベルギーグルメを堪能

朝8時前に出て、メディアパスをピックアップできたのが14時40分。給油しながらも約640kmをなかなかいいペースで走行できましたね。到着した日はスパ24時間レース恒例のパレードの日でした。小さな町なので、駐車できるスペースが非常に限られているため、早めに市内へ向かい、待ち時間にはベルギー名物でもあるフリッテン(フライドポテト)をいただきました。お腹が空いていたこともあり、グランデを注文すると、想定外のビックリサイズが出てきました。

数軒隣の魚屋さんで買った、今が旬のハーリングも一緒に外のベンチで。ハーリングとはニシンの酢漬けなのですが、ほとんどお酢の味はせず、まるでお刺身のような新鮮さです。ドイツでは魚が全般的に高級品ですので、比較的お手軽価格のハーリングはお財布に優しくて助かります。本来は玉ねぎのみじん切りと一緒に食べるとさらにおいしいのですが、ちょうどお店で切らしていたそうで、この日はニシンだけ。ハーリングはオランダが名産地でベルギーやドイツなどの近隣国にも輸出されますが、やはりオランダで食べるのが一番おいしいですね。

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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