無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインのなかに新しさがある
ホイールのデザインを語るうえで、5本スポークはもっともポピュラーなデザインであり、王道とも言えるデザインです。これまでに数多くの5本スポークホイールは誕生していますが、「TR50」は、定番をとことん追求した5本スポークホイールであり、見たときに懐かしさと新しさ、どちらも感じることができるホイールでした。
(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.044)
ネオクラシックを狙った計算されたフォルム
TR50のスポークは、クラシカルになりすぎないよう、星形のシルエットを残しながら、スポークエンドまでの絞り込みを減らし、モダンなスタイルにアレンジしている。懐かしさと新しさを感じるキモとなる部分というのは、まさにココなのだろう。記憶のどこかに残っているようなデザインでありながら、今風のトレンドが盛り込まれている。だからこそトヨタ「GR86」のような現代のスポーツカーに装着してもバッチリ決まるのだ。
デザイン性だけでなく、ホイールの性能も十分に考えられている。太めの5本スポークは、応力バランスも配慮した設計になる。スポーク股部にリブを設けたシンプルな形状のなかに、視覚的な立体感を生み出し、股部の強度アップにも貢献している。
ストロボステッカーを貼ることで止まっていてもレーシーに見える
リムフランジの剛性を高めるために厚みを取りながらも、テーパー面を広くとりエッジ感を強めることで、剛性と立体感を生み出し、デザイン性を両立したフォルムになっている。リム外周に回転を視覚化するストロボステッカーを貼ることで、旋回時の美しさはもとより、止まっていてもレーシーな印象を与えることができる。
スポーツホイールというのは極細スポークという概念を打ち砕く、ある意味斬新な5本スポークホイールが誕生したと言えるだろう。オリジナル路線を貫きたいというカスタマイズユーザーにオススメしたいホイールなのだ。
デモカー装着ホイールサイズ:8.5×18 IN45
デモカー装着タイヤサイズ:225/40R18
デモカー:xeno-japan