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TEXT: 佐藤 圭（SATO Kei） PHOTO: 佐藤 圭（SATO Kei）
もうひとつはウィグアム・モーテル。アリゾナ州ホルブルックでも紹介した先住民の住居、ティピーを模した客室が人気の宿だが経営は別だ。営業をスタートしたのは1940年代の後半で、2012年にはアメリカの国家歴史登録財に指定、泊まること自体を目的としたファンも多くいる。
客室のデザインや設備はホルブルックとほとんど変わらないが、屋外にはカリフォルニアらしくパーム・ツリーが立ち並んでおり、西海岸らしいモダンな雰囲気が特徴といえば特徴かもしれない。
冒頭で「サンバーナディノは治安が悪い」なんて書いたが、モーテルから徒歩3分の範囲にレストランが何店かあるし、夜も交通量はそれなりに多く、神経質になり過ぎる必要はない。映画『カーズ』に登場するモーテルのモデルになった歴史ある宿で、もうすぐ終わりを迎えるルート66の旅を振り返ってみるのもいいだろう。
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かつては工業都市として栄えたサンバーナディノ。今はロサンゼルスに通勤する人たちが暮らすベッドタウンとしての顔も持っている
マクドナルド1号店の建物の壁には精細なルート66の地図。終点であるサンタモニカとロサンゼルス近郊をアップで。3755kmに及ぶルート66の旅がまもなく終わることを改めて感じさせられる
マクドナルド1号店の裏に停めてあったクルマ。海のイメージが強いカリフォルニアだけど、サンバーナディノは砂漠で、西海岸までは直線で100km以上ある。
ファースト・オリジナル・マクドナルド・ミュージアムにて。サイズ的にトレイの下に敷かれていた紙だろうか。いつごろの物か説明はなかったが、QRコードがあるのでさほど古くはないはず
サンバーナディノにもあるウィグアム・モーテル。映画『カーズ』でルート66を深く知った人には、聖地と呼べる存在かもしれない
シンプルだけどエアコンやTV、シャワーにWi-Fiなどは完備したウィグアム・モーテルの客室。建物こそ古いが清掃が行き届いており何ひとつ不自由なく過ごせる
ホルブルックのウィグアム・モーテルと同じく、屋外に多数のクラシックカーが置いてある。このモーテル共通のコンセプトだろうか
ピンクに塗られたAE90系カローラ。今となっては日本でもめっきり見かけない。ナンバーこそ付いているが果たして動くのだろうか？
ロサンゼルス東部の主要道路「フットヒル・ブルバード」は、大部分がルート66であり今も地域の人々にとって欠かせない生活道路だ
ファースト・オリジナル・マクドナルド・ミュージアムには世界各国のマクドナルドやルート66に関連する展示がたくさん。日本に関係ある物もあるので楽しめるはずだ
ウィグアム・モーテルではパーム・ツリーがカリフォルニアにいることを感じさせる。客室数はアリゾナ州ホルブルックのウィグアム・モーテルより多いようだ
マクドナルド1号店の建物の壁には精細なルート66の地図が。似たような展示は各地にあるが、緻密さでいえばマクドナルド1号店がダントツかもしれない
1940年オープンのマクドナルド1号店。営業こそとっくの昔に終えたものの、入場無料のミュージアムとして人気の観光スポットだ
