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TVRが本当に復活するなら今が買い時!?「グリフィス500」なら500万円で極上車が手に入る!「ファーストクラスの居心地のコクピット」とは

TVRが本当に復活するなら今が買い時!?「グリフィス500」なら500万円で極上車が手に入る!「ファーストクラスの居心地のコクピット」とは

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Iconic Auctioneers

価格上昇中なれど、まだまだけっこうリーズナブル……?

アイコニック・オークショネアーズ社は、2011年に「シルヴァーストーン・オークション」として創業。2023年8月に現在の屋号に改組して再スタートを図ったという、自動車オークションビジネス界では比較的新興勢力ともいうべきオークション会社である。

同社では、毎月末に期間限定のオンラインオークションを開催しており、2024年5月のオークションでは入札を23日(木)にスタート。1週間後の30日(木)の午後7時に締め切られた。

今回紹介する1995年式TVRグリフィス500も、このオンラインオークションに出品されたうちの1台。20年前に4代目オーナーの手に渡り、現在もオーナーは変わっていないものの、一時抹消した状態で保管されているという。

アイコニック・オークショネアーズ社がオークション公式ウェブカタログを作製した段階での走行距離は、まだ3万440マイル(約4万7700km)と、年式を考慮すればローマイレージ。車両に添付される、TVRファンの間では望ましいとされる大量の文献と、サービスマニュアルを含む包括的な履歴ファイルからも、これまで大切に維持されてきたことが見てとれる。

ボディは年式に見合った良好なコンディション

シルバーメタリックのボディワークは、跳ね石による小さな傷が1つ残っているだけで、年式に見合った良好な状態といえるそう。ダークブルーのレザーインテリアとお揃いのダッシュボードには、豪奢なウッドキャッピングがあしらわれており、スタイリッシュで設備の整ったコクピットは、アイコニック・オークショネアーズ社いわく「ファーストクラスの居心地」を保っているという。

また、7本スポークの純正アロイホイールも素晴らしい状態にあり、かつて純正指定されていたのと同じブリヂストン社製タイヤと組み合わされており、そのコンディションはまだ充分に使用可能とのことである。

さらにこの車両には、セキュリティ対策のためのアラームとイモビライザーが装備されており、2つのキーとすべての所有者の履歴とドキュメントが添付されるとアピールされていた。

アイコニック・オークショネアーズ社いわく、近年のTVRグリフィスはエンスージアストから注目を浴び、短期間に1万ポンド以上の価格上昇が確認されているとのこと。その分析に基づいて、現オーナーは2万5000ポンド(約500万円)~2万7000ポンド(約540万円)という、現況のグリフィス500としてもちょっと強気に映るエスティメート(推定落札価格)を設定した。

ところが実際のオンライン競売では、1週間の入札期間で希望した最低落札価格に届かなかったため、残念ながら「Not Sold(流札)」。現在でも同額のエスティメートを保持したうえで、継続販売とされているようだ。

今回のオークションでは、残念ながらアイコニック側が主張するような高騰状態は確認できなかった。でも、TVRの2度目の復活を期して、すでに概要のみは発表されている次世代モデルが正式デビューする日が本当に来るのならば、あるいはクラシックカー市場における2代目グリフィスの大出世も起こりうるかもしれない……?

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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