親子で英国製スポーツカーを楽しむ
前衛的で有機的なデザインに、自社開発のエンジンを搭載した高価格スポーツカーと聞けばずいぶん立派でオトナな印象だが、もともとTVRはクルマ好きのトレバー・ウィルキンソン青年が「スポーツカーはパワーがあって軽けりゃいいんだ」とばかりに作り上げた硬派なクラブマン・レーサーがそのルーツ。そのワイルドなDNAはこのタスカンにも十分受け継がれていた。
「出先でクラッチが切れなくなって、その原因はクラッチのダイヤフラム・スプリングが無くなっちゃってたこと。まぁこれって“TVRあるある”らしいんですけど」
と笑顔で語るオーナーだった。
なかなか肝の据わったスポーツカー乗りであらせられると感心していると、「お、雑誌の取材?」と、小島彬彦さんに声をかける御仁が。そちらを振り返って見ればロータスのFF「エラン」に乗ってイベントに参加されていたもう1人の小島さん。
「息子がお世話になっています……あ、父です」
あ、そういうことでしたか。イベントやツーリング、親子でネオクラシック世代の英国製スポーツカーを楽しむ素敵な関係。羨まし。
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