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トヨタ「プリウス」をUS仕様で着地スタイルに!「VIP」セダンから「USDM」に路線変更した理由は…?

2023年式のトヨタ プリウスとオーナーの浅木さん

アメリカ仕様のドレスアップを楽しむカスタム「USDM」ってなに?

アメリカで走っている日本車は、法規制などの違いにより、細かい箇所で仕様が異なります。そんなアメリカ仕様のドレスアップを楽しむカスタムをUSDM(United States Domestic Market)=北米仕様と呼びます。日常で走っている一般的な日本車をベースに、さりげなく仕様変更することでアメリカのライフスタイルを模倣する。そんなUSDMスタイルを取り入れた、さりげないドレスアップが魅力的なトヨタ「プリウス」を紹介しましょう。

コテコテのドレスアップを卒業し、辿り着いたUS仕様

2023年12月3日に福岡県遠賀郡芦屋町にある芦屋海浜公園で開催された「第8回 ストリート インターナショナル in 九州」に参加していた、2023年式のトヨタ5代目60系「プリウス」のオーナーである浅木さん(53歳)。その昔はVIPと呼ばれるドレスアップセダンを楽しんできたが、6年ほど前からアメリカ仕様を取り入れたシンプルなカスタムへと好みが変化していった。

「自分の年齢も考えると、いつまでもコテコテのスタイルはどうかな……という思いがあって(笑)。結果的にこのアメリカ仕様のカスタムに辿り着いたのです」

当初は同じプリウスでも3代目30系を入手して、少しずつカスタムを施してはイベントに参加して楽しんでいた。その次に、トヨタ9代目「カムリ」に乗り換え。この車両でも同様にアメリカ仕様のドレスアップを楽しみ、2023年3月に新型「プリウス」を入手。各部をブラッシュアップして、現在の姿へと変貌させたのだ。

「アメリカ仕様って、基本的にはノーマルなんですよね。でも、日本仕様とのわずかな部分の違いがカッコイイのです! いかにも“改造しています”という出で立ちではなく、嫌みのない雰囲気がカッコいいと思っています」

サイドマーカーを追加することで「アメリカ仕様」の雰囲気に

浅木さんは、現行型プリウスに用意されたグレードの中でも最もベーシックな「G」を選んだ。最初からアメリカ仕様を含むドレスアップを楽しむことを考えていたので、これで十分だった。

アメリカ仕様を目指して改造したポイントは、純正バンパーを流用したままサイドマーカーを追加したこと。これこそがアメリカ仕様特有の純正パーツで、夜間でも車両の大きさなどが分かるように、前後左右の端に、フロントはイエロー、リアはレッドのマーカーが装着されている。これを日本仕様の愛車に後付けした。

「純正バンパーの裏側に、マーカーを装着するための型がついています。それに合わせてバンパーをカットして、サイドマーカーを追加するだけで完成しました」

浅木さんのように加工するユーザーもいれば、実際にアメリカ仕様の純正パーツを装着するユーザーもいる。いずれにしてもこのパーツがあるだけで一気にアメリカ仕様の雰囲気が演出できるので、USDMスタイルでは定番のドレスアップとなっている。

カスタム前提で「G」グレードを入手

さらに、「Z」グレードをイメージして、「G」グレードには付属していないフォグランプを装着。さらに、「Z」のガラスサンルーフを模してトップはセミマットブラックにラッピングと、これも純正を意識したドレスアップを実施している。トヨタマークをスムージングしていたり、ダクトの素材を塗装したりと、とにかく教えてもらわないと分からないような、さり気ない仕様変更が浅木さんの目指す大人カスタムなのだ。

「足まわりはエアフォース製のエアサスを使って、キャンバーアームやアッパー、キャンバーボルトの変更などで19インチ前後9.5JのBROCADEのメッシュホイールを装着しました。キャンバー角は前後5度。さらに7度まで倒せば10Jが装着できそうでしたが、そこは自分の年齢を考慮して止めておきました(笑)」

限りなくノーマルではあるけれども、パーツ選択や足まわりの雰囲気もアメリカのカジュアル感を狙った。これこそ浅木さんが話していた「嫌味のないちょっとした違いがカッコいいスタイル」ということなのだ。

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