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合流時のウインカー問題! 右に出すのが正解? ポイントは「交差点」か「付加車線」か…あなたの常識は間違っているかもしれません

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW/photo AC

  • 側道から本線に合流するときにはウインカーで知らせよう
  • 合流時のウインカーは右か左か判断に迷う
  • 国産車はハンドルの右側にウインカーがついている
  • ウインカー点灯状態
  • ウインカー点灯状態
  • 進路変更や右左折時にはウインカーで合図しなければならない
  • 合流時のウインカー問題のポイントは、交差点なのかどうか

合流時のウインカーは右、それとも左が正解?

運転中、法律で決まっているわけではない問題で、判断に迷うようなことが少なからずあると思われます。そういうときには周囲の状況から判断したり、個人の常識や一般的なマナー、暗黙の了解に従って判断していることが多いでしょう。なかでも迷うのが、本線に合流するときのウインカーです。右を点灯させるべきなのか左なのか、合流時に迷うウインカー問題について解説します。

ポイントは「交差点」と「付加車線」の見分け方だった

最近インターネットやTVのニュースで話題になっている、ウインカーを右に出すのか左に出すのか分かりにくい合流。側道から大きい道路へと接続するポイントがそれに該当し(停止線あり)、合流する方向の右にウインカーを出す人が多いように感じる。実際に筆者の地元から近い宮城県仙台市で確認したところ、右ウインカーが8割で左ウインカーは2割くらいの印象だ。とはいえ多数派が必ずしも正しいとは限らず、詳しく調べてみると驚きの結果となった。

まずは右にウインカーを出すドライバーの心理を考えてみよう。ほとんどの人は高速道路を走るときの本線へ合流する感覚ではないだろうか。それだと確かに右ウインカーのほうが自然なようにも感じるし、本線を走ってくるドライバーにも意図は伝わるはず。ところがこれは大きな間違いであるらしい。

重要なのはその場所が「交差点」かどうか。ドライブ中に同様のロケーションに差しかかったら、一時停止の標識や停止線があるかを確認してみよう。もしあればどんなに角度がキツかろうと、合流先の道路と車線数の差があろうと、立派な交差点として定義されるそうなのだ。つまり「合流」ではなく「左折」となるため、ウインカーは右じゃなく左に出すのが正解。

じつはあなたの常識は間違い!?

そして勘違いの根源になっているかもしれない、高速道路などにある合流を目的としたレーンは、交差点じゃなく正式な名称は「付加車線」で、合流は進路変更なので右ウインカーが正しい。そう聞いても、いざその場に居合わせたら混乱しそう。というわけで交差点と付加車線の分かりやすい見分け方を考えてみた。

道路交通法の第二条の五「交差点」では、交差点とは「十字路、丁字路その他二以上の道路が交わる場合における当該二以上の道路(歩道と車道の区別のある道路においては、車道)の交わる部分をいう」と明記されており、側道と本線が合流するポイントも交差点であることは明確。

いっぽう付加車線は本線に対しての側道を意味し、高速道路の合流レーンを見れば分かるとおり、目的は交通の流れをスムーズにするためだ。先述したように一時停止の標識や停止線がないこと、また合流する側の車線がその部分だけ点線であれば、付加車線からの合流と判断して右ウインカーを出す。ちなみに方向の間違いはウインカーを出さないのと同じ「合図不履行」になり、減点1と反則金6000~7000円(普通車と大型車で異なる)が科せられるので注意。

筆者も世間でこの問題が取り上げられるまでは、何となく右に出すことが多かったような気がする。またトラックやタクシーなど運転を生業とする知人に聞くと、ほとんどの人が自信を持って右ウインカーであると回答した。多くの人を勘違いさせる合流時に出すべきウインカーの方向、昨今のニュースで認知されるようになったのは歓迎すべき!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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