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ランボルギーニ新型「ウルスSE」が世界12都市でワールドツアー! すでに1年分を受注しているのに、バーチャルの「Roblox」でデビューした理由とは

ランボルギーニ ウルスSE:ドライブモード制御システム「ランボルギーニANIMA」は、PHEV化にあたってEVとハイブリッドに対応したモードが加わり、最大11モードまで拡大している

ランボルギーニ「ウルスSE」が世界12都市でワールドツアーを開催

2024年4月24日に北京国際モーターショーでワールドプレミアされたランボルギーニ「ウルス」のプラグインハイブリッド版「ウルスSE」は、その後世界の12都市で総計4000人を超える顧客とジャーナリストに披露されました。ウルスSEはすでに1年分に相当する受注を獲得していますが、このワールドツアーは今後も継続されます。これまでのウルスSEのワールドツアーの軌跡を追っていきます。

最初の出発地は北京国際モーターショー

世界12都市で総計4000人を超える顧客とジャーナリストがランボルギーニ「ウルスSE」の発表会に参加した。ワールドツアーは中国からアメリカ、そしてヨーロッパに至るまで各都市のステージを飾り、参加者の注目を集めた。しかし、ウルスSEの旅はこれで終わりではない。間もなく世界各地へと再び旅立ち、さらに多くの顧客、エンスージアスト、メディアがその象徴的で本質的なデザインを評価することだろう。

最初の出発地は2024年4月24日に北京国際モーターショーで、400人以上の来場者からの関心と興味を集めた。その後アジア地域を巡る発表会では、ウルスSEは上海からタイ、東京にわたり、そして6月4日にはマレーシアの首都クアラルンプールにその姿を現した。

ランボルギーニの販売台数1位を誇るアメリカでは2024年4月29日にニューヨークのチェルシーアート地区で発表会が行われ、ウルスSEを世界で2番目に披露した国となった。ウルスSEはそのままアメリカ大陸を北上し、カナダ最大の都市・トロントで発表会が開催された。

その後、2024年5月にイタリア北東部のモデナで開催された「モーターバレーフェスト 2024」でヨーロッパデビューを果たした。このイベントはランボルギーニが本社を構えるエミリア・ロマーニャ州の優れた自動車産業を称える毎年恒例の行事であり、ウルスSEのヨーロッパ最初の発表地となるにふさわしい場所だった。

ウルスSEは次にイギリス、そしてドバイの高級都市リゾート「ワン&オンリーワン・ザベール」の舞台で中東に上陸した。後にドイツ・ミュンヘン近郊のコルベルムーアにあるケッセルハウスで発表会を行い、ヨーロッパ近郊を巡るツアーはフランスで終了した。ゲストたちは地中海の壮大な景色を楽しみながら、豪華で和やかな雰囲気の中でウルスSEを堪能する機会を得た。

ゲームプラットフォーム「Roblox」でデビュー

ウルスSEはデジタル領域でもその旅を続けている。このクルマはゲームプラットフォーム「Roblox」でデビューし、ランボルギーニの愛好家たちに、ディスプレイを通じてランボルギーニの卓越性に浸ることができる前例のない機会を提供している。専用のバーチャルラウンジでは、特別な要望に応えるプログラム「アド・ペルソナム」による厳選されたカラーとカスタマイズオプションを通じて、ゲームのプレイヤーはウルスSEをユニークにカスタマイズすることができる。

ウルスSEは卓越したパフォーマンスと特徴的なデザインで人々を魅了し、ほぼ1年分に相当する受注を獲得しているという。ウルスSEはワールドツアーで総計4000人を超える人々を魅了し、生産が開始される前から大きな期待を集め、世界各国の舞台で華々しくデビューしている。

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輸入車は、これまで本国で発表されてから数カ月後に日本で披露されることが多かった。しかし、今回ウルスSEの日本での発表会は、本国発表からわずか1カ月後の2024年5月に行われ、実車発表がとても早くなった。

ランボルギーニは重要なマーケットで早く披露し、早くオーダーを増やしたいという思惑なのだろうが、すでに1年分の受注を獲得している点で、この作戦は成功しているといえるのではないだろうか。ウルスSEではモーターを積むことによって劇的にパフォーマンスを向上させたことが成功の要因だろう。そしてディーラーでクルマに触れる前にオーダーを獲得できる点からしても、ランボルギーニに対する顧客の絶大なる信頼感に驚く。

バーチャル世界でもランボルギーニを体験できることは、新しい試みである。全世界で4億人の登録者数を持ち急成長している「Roblox」のユーザー層は17歳から24歳の若年層で、13歳以下のユーザーは3000万人近くいる。バーチャル世界でランボルギーニを認識し、体験しているユーザーが数年後には実社会へ出てくる。

日本のスーパーカーブームのときのように、ゲームプラットフォームの世界でランボルギーニに憧れていた世代が購入する日が近い将来に訪れるのであろう。短期・長期ともにランボルギーニのコミュニケーション戦略は抜かりがないように思える。

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